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カテゴリ:KNOWS Now!

[ KNOWS Now! ] 50号

【KNOWS なう~KNOWS の中には今(NOW) がある~】
特定非営利法人KNOWS の子供たちの未来に橋をかけるメルマガ 

 平成30年も暮れようとしています。今年の後半は、「平成最後」と銘打って各種の行事が行われました。そして「今年の重大ニュース」で1年を振り返る時期になりました。

 火山の噴火、平昌、映画、地震、豪雨、南北・米朝首脳、高校野球、全米テニス、ノーベル賞。連想ゲームのようですが、薄れていく記憶を呼び覚ましておきたいです。

あなたにとっての「重大ニュース」は、どんなことでしょうか?うれしかったこと楽しかったことなどは、しっかりと心に刻んでおきたいです。また悔しかったこと残念なことなどは、来年の糧にしていこうと思います。

このメルマガも、月に2回の配信で50号になりました。さて今号では、今までのKNOWSの歩みを振り返り、来年から名称変更する「学修デザイナー協会」について、村田理事長からご挨拶です。

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Ⅰ 理事長挨拶

Ⅱ「愛するものは、選択に迷う。」

深田久弥著「日本百名山」後記の一節から

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Ⅰ ご挨拶

平成最後は「災」の一文字で表された年でした。あらためて災害で亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された皆さまへお見舞いを申し上げます。

年が明ければ、天皇皇位継承や新たな元号について、2020年の東京オリンピックについて、2025年の大阪万博についてなどなど、未来志向の話題が待っていることでしょう。

そのような中「特定非営利活動法人KNOWS」は、2019年1月から「NPO法人学修デザイナー協会」に名称を変更いたします。

理由は、「誰もが夢中になれる学びの場をつくる」という、より具体的な行動目標のもとに、教員やビジネスパーソン、保護者、地域の方々と一緒に21世紀の教育を創っていこうという意志を明確にするところにあります。

KNOWSは東北大震災のあった2011年の12月28日に、マインドマップなどのさまざまなスキルを活用して楽しい学び方を工夫していた、教員とビジネスパーソン15名が、栃木県立宇都宮白楊高等学校に集まって結成されました。

新しい時代の流れを嗅ぎ分けるということを意味するnoseという言葉と、知るknowという言葉を組み合わせて、KNOWSというグループの名称になりました。

2013年8月には第1回の全国大会を都立葛飾総合高校で開催。同年末に東京都所轄のNPO法人として認可されました。全国大会は会を重ね、2018年は第7回大会を日本教育会館で行うことができました。

NPO法人設立の目的の一つに、新しい教育の手法を取り入れようとして孤軍奮闘している仲間たちの「居場所づくり」がありました。これについては、Facebookで多くの実践事例が紹介されるとともに、全国大会や各地の研究会をとおしてメンバーの交流を深めることができたと考えております。

2011年末に開設されたFacebookのグループ「KNOWSサロン」のメンバーは、当初の20数名から、現在は530名を超えるまでになりました。

道元禅師の言葉に「炭は炭にして、もとの薪(まき)にはあらず」というのがあります。炭は薪(まき)から作られるが、もとの薪とは違う物。その炭もまたいったん火をつければ一瞬一瞬で姿形を変えていく。このように、この世の全てのものは常に変化していく、という意味です。

環境の変化に応じて、KNOWSもまた変化を求められる時期に来ました。

今、KNOWSは「学修デザイン」という理論と技法を携えて、これまでの教育の在り方を大きく変革するための一歩を踏み出そうとしています。それは、これまでのような仲間の居場所づくりという殻を脱ぎ捨て、より多くの志有る人たちに「この指とまれ」と手を挙げ、声をかけることから始まります。

「学修デザイナー」は既に商標登録が済みました。

「NPO法人学修デザイナー協会」は新しい元号の元年から、スタートします。これまで特定非営利活動法人KNOWSを応援してくださった皆さまに心から感謝申し上げますとともに、あらたな一歩へのご支援をお願い申し上げ、記念すべきメルマガ50号のご挨拶とさせていただきます。

村田孝二

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Ⅱ「愛するものは、選択に迷う。」

深田久弥著「日本百名山」後記の一節から

「よく私は、人からどの山が一番好きかと聞かれる。」その問いに著者は、きまって「一番最近に行ってきた山である。」と答える。

著者は、百名山を選ぶのに上信越の山が一番迷ったと言い、女峰山や黒姫山、飯縄山や仙ノ倉山など遜色のない山がたくさんあり、いずれも著者の好きな山であるという。

そうした文脈の最後の言葉が「愛するものは、選択に迷う。」である。著者が丹念に探索し、一山一山の魅力を見出した時の悩ましい告白とも受け取れる。

深田久弥氏は、1903年石川県生まれの小説家であり登山家。著書「日本百名山」で1965年に読売文学賞を受賞。1971年、茅が岳を登山中に脳卒中で急逝

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[KNOWSなう]第50号はいかがでしたか?

51号の発行予定は1月上旬となります。

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[ KNOWS Now! ] 49号

【KNOWS なう~KNOWS の中には今(NOW) がある~】
特定非営利法人KNOWS の子供たちの未来に橋をかけるメルマガ 


 12月になりました。東京、横浜では「木枯らし1号」が吹くこともなく師走に入りました。

 11月の末に、ロックグループ「Queen」のボーカリスト、フレディ・マーキュリーを主人公にした映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観ました。

 映画の最後の20分間の演奏に興奮したまま、帰りに思わずアルバムを買い求め、連日聞いています。Queenの曲とフレディの歌声は、少しマンネリ化した生活に強い刺激を与えてくれました。

さて今号は、この1年間に配信したメルマガ28号~47号の内容を読み返して、キーセンテンスを抜粋して掲載します。

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Ⅰ「学び方」を学ぶのが21世紀の教育!

キーセンテンスで振り返る2018年KNOWSからの発信

Ⅱ「・・。この門は、おまえひとりのためのものだった。・・」

フランツ・カフカ著「掟の門」の一節から

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Ⅰ「学び方」を学ぶのが21世紀の教育

・「学修が事前の予習と事後の新たな展開につながるための主体的な活動を含むという考え方からすると、ただ繰り返すことに時間をかけることではなく、自ら学びに向かうスキルが必要になってきます。(28号)

・知識創造社会と言われる、これからの時代に求められているのは、多様な意見を引き出し、アウフヘーベン(止揚)して、新たな知識をつくり出す力です。対話的な学びとは、衆知の集め方を学ぶことと行っても過言ではないでしょう。(29号)

・20世紀の終わり頃から、教育効果を高めるためには、膨大な情報を蓄えることができる潜在意識の働きを知り、活用しようという研究が盛んに行われています。(30号)

・最近の指導要領の中でも使われるようになった「深い学び」という言葉は、教育におけるミレニアムな変化に反応した表現と言えるでしょう。(30号 以上村田理事長)

・講座や授業を作る時

「どのような流れにするとわかりやすくなるかな」
「伝えたいことは盛り込めたかな」
「どんな環境だと学習効果が高まるかな」
そんな時に役立つのが「学修デザイン」です。(33号 前多理事)
・「今までの教育の軸である熱意と繰り返しの指導では、当てはまらない子供もいるということがわかってきました。それぞれの子供に合った指導方法が求められているのです。」(45号 原田浩司氏)

 

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Ⅱ「・・・この門は、おまえひとりのためのものだった。・・」

フランツ・カフカ著「掟の門」から、門番の言葉

(岩波文庫「カフカ短篇集」池内紀編訳)

「掟の門前に門番が立っていた。そこへ田舎から一人の男がやって来て、入れてくれと言った。今はだめだ、と門番は言った。」こんな文章から始まる、文庫本3ページにも満たない作品。

「男は思案した。今はだめだとしても、あとでならいいのか、とたずねた。」「たぶんな。とにかくいまはだめだ」と、門番は答えた。「永い歳月のあいだ、男はずっとこの門番を眺めてきた。」

そして、男は「死のまぎわに」門番に聞いた。「この永い年月のあいだ、どうして私以外の誰一人、中に入れてくれといって来なかったのです?」という問いかけに対する門番の言葉が「この門は、おまえひとりのためのものだった。」でした。

フランツ・カフカは、1883年チェコに生まれる。ドイツ語で書かれた作品は、わかりやすいが同時にいろいろな解釈ができると言われている。作品に「変身」「判決」などがある。1924年41歳で死去。

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[ KNOWS Now! ] 48号

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 紅葉をしみじみ、「きれいだなあ」と感じたのは、箱根に小旅行に行った折でした。確か40歳代の後半だったような気がします。

 カメラマニアの同僚がレンズを向けていた先には、真っ青な空の下、モミジの枝枝に赤く色づいた葉が、太陽の光を乱反射させながら、微かに揺れていました。その時、初めて「紅葉狩り」に行く気持ちが理解できました。

 先日、「八王子いちょう祭り」に行ってきました。こちらは、いちょうの黄葉です。甲州街道沿い4キロにわたって770本のいちょうが植えられています。風にサラサラと散る葉が歩道に落ちると、アヒルが舞い降りて歩き出すのではと錯覚するにぎやかさでした。

さて今号は、「東北アクティブラーニングフォーラムのお知らせ」(その2)を掲載しました。

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Ⅰ 第2回東北アクティブラーニングフォーラムのお知らせ

Ⅱ「少年は散歩などしない。」 ヘルマン・ヘッセ著「庭仕事の愉しみ」の一節から

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Ⅰ東北アクティブラーニングフォーラムのお知らせ(その2)

・日時 2019年2月16日(土)

・会場 仙台高等専門学校広瀬キャンパス (所在地=宮城県仙台市青葉区愛子中央4丁目16番1号)

第2回東北アクティブラーニングフォーラムが開催されます。(以下は、東北アクティブラーニングフォーラムのページからの抜粋です。)

 2020年の教育改革が目の前に迫っております。それぞれの現場で実践を重ねていることと思います。

 そうした知識や知恵を対話を通じて共有したいと思います。県域や学種・職業の壁を超えてアクティブラーニングのあり方を考え、そして参加者が新しい一歩を踏み出すきっかけになる場にしたいと考えています。

 アクティブラーニングや教育改革は西日本が先行しています。今回の基調講演は西日本から先進的な教育を行っている先生をお呼びします。

詳しくは、下記のフェイスブックを参照してください。 https://www.facebook.com/events/713346589039174/

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Ⅱ「少年は散歩などしない。」 ヘルマン・ヘッセ著「庭仕事の愉しみ」の一節から

「少年は、森へ行くなら盗賊か、騎士か、あるいはインディアンになって行く。川へ行くなら筏乗りか、漁師か、あるいは水車作りになって行く。草原へ走るのは、蝶の採集か、トカゲ捕りに行くのだ。」

 少年の頃の好奇心や行動力を、いつまでも失わないようにと思いました。

 ヘルマン・ヘッセは、1877年にドイツで生まれた詩人・作家。1946年にノーベル文学賞を受賞。代表作に「郷愁」「車輪の下」「デーミアン」など。1962年に85歳で死去。

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49号の発行予定は12月上旬となります。

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[ KNOWS Now! ] 47号

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 ベランダのプランターに植えた赤と白の2株の「日々草」、今朝は赤5輪、白8輪の可憐な花を咲かせています。

 9月初めに、花屋で買い求めてきて2ヶ月が過ぎても、散っては咲き散っては咲いて、5枚の花びらで直径4センチほどの花が咲き続けています。

 「おい、元気かい。今日も咲いてくれたな!」日々草との短いあいさつは、寝ぼけた朝のひとときを和ませてくれます。

 そして、土の乾き具合を見て水やりを欠かせなくなりました。 こんなあいさつで、少し寒くなった11月の一日は始まります。

 さて今号は、「東北アクティブラーニングフォーラムのお知らせ」を掲載しました。

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Ⅰ 東北アクティブラーニングフォーラムのお知らせ

Ⅱ「前年以上の自分をつくる。」 三浦知良の言葉 ◆◆◇◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◇◆◆◆

Ⅰ東北アクティブラーニングフォーラムのお知らせ

・日時 2019年2月16日(土)

・会場 仙台高等専門学校広瀬キャンパス (所在地=宮城県仙台市青葉区愛子中央4丁目16番1号)

・昨年はKNOWS理事の荒康義さんと須藤祥代さんが事例報告をしましたが、今回はNPO法人学修デザイナー協会(旧KNOWS)から、前多昌顕さんと佐久間賢治さんが事例発表と基調提案を行う予定です。

 来年のことですが、予定の中に入れておいてください。参加申し込み方法などの詳細がわかりましたら、お知らせしますのでお待ちください。 

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Ⅱ「前年以上の自分をつくる。」  三浦知良の言葉

 これは三浦知良著「やめないよ」(新潮新書)の中の一節。著書「やめないよ」は、2006年から2010年に日本経済新聞に連載したコラムを編んだもの。

 「前年以上の自分」とは、多分にフィジカル(体力的)な面を言っているように聞こえるが、それだけではないようだ。 体型については、「目標は、10年後に同じスーツを着られる体でいること。」と明言している。

 そして、「身体能力がすべてではない。」「スピードや体格は確かに武器でも、それがすべてじゃない。大事なのは『サッカーを覚える』ことなんだね。」

 サッカー界で30年以上現役を続ける「キング」の言葉。 三浦知良氏は、1967年静岡県生まれ。15歳でブラジルに渡り、プロサッカー選手になる。現在51歳、J2の横浜FCに所属、現役最年長プレイヤー。

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[KNOWSなう]第47号はいかがでしたか?

47号の発行予定は11月下旬となります。

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[ KNOWS Now! ] 46号

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 10月の半ばに、散歩がてら自宅近くの「こども植物園」を訪れました。そろそろ秋バラが咲いている頃だと思ったのです。しかし、園内に入るといつもと様子が違っていました。

 柿の木は、低い枝にたわわに実をつけていますが高い枝はなく、南斜面のぶどう棚は枯れたツルが巻きついただけでした。そして、150品種を植えたバラ園は、開花数も少なく全体に寂しい印象でした。

 スタッフの話では、台風24号で高い枝は折れ、葉は飛ばされて樹形が変わったが、それより“塩害”がひどいとのこと。横浜港から南西に10キロ離れた植物園でも“塩害”とは驚きでした。”へえ~“と、複雑な溜息をついた散歩になりました。

 さて今号は、最新刊のKNOWS第7号の広報誌に掲載した宇都宮大学教職大学院の原田浩司准教授への「スペシャルインタビュー」を、抜粋して後半部分を掲載します。

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Ⅰ 第7号KNOWS広報誌「スペシャルインタビュー」(2/2)

Ⅱ「考えたところで役に立たない。」  全盲のアブディンの言葉

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Ⅰ「(子どもたちの)それぞれのつまずきの原因を取り除けば本来持っている“学び”の意欲が目を覚ます!」(2/2)

  子供たちには、具体的に何をどのように教えているのですか? 「手作りのテストで、子供たちのつまずきの原因を調べました。その結果、2年生ぐらいの内容でつまずいている子供たちが非常に多いことがわかりました。」

 「そこで通常の授業は続行しながら、朝15分間、復習の時間を設けて、希望者を募り、つまずいている部分をピンポイントで指導することにしました。」

 「そうしたら、子供たちが生き生きと学び始め、みるみる学力が伸びました。子供たちが本来持っている“学びたい”意欲が目覚めたのですね。」 「学習を前に進めるには、まずしっかり基礎固めをすることが大切です。」 「科学的データに基づいて学校としてそれぞれの子供に合った教育方針を立て、チーム体制で取り組むことが大事です。」

 現在は、「特別支援教育のリーダーとなる人材を増やすことが重要だと考え、教師を目指す学生や、現職の先生方に学習障害の子供たちへの支援の方法を、実践的に指導しています。」

 原田浩司准教授の「スペシャルインタビュー」は、KNOWSのホームページ「広報誌Vol.7」で読むことができます。

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Ⅱ「考えたところで役に立たない。」 モハメド・オマル・アブディンの言葉

 モハメド・オマル・アブディンは、1978年スーダン生まれ。生後から弱視で、12歳の時に視力を失う。19歳で来日。福井盲学校、筑波技術短期大学を経て東京外国語大学に入学。現在、同大学特任助教。同書は音声読み上げソフトで書いた。

 著書「わが盲想」の中で高野秀行との「特別対談」の中での言葉。

 「あっという間に結婚して、子どもができて。と思ったら、子どもが3人になっていてね。」と、高野は、アブディンの14年間での“変わり具合”に驚く。そして「将来のことは考えない!計画を立てない!」と問うと、アブディンは「考えたところで役に立たない。」と答えた。

 日常では、「考えてから」自らの進む方向を決めたり決断をするが、考えることで却ってネガティブになったり、慎重になりすぎて、一歩を踏み出せないこともある。それこそ“目を閉じて”動き出すときも必要なのかもしれない。

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[KNOWSなう]第46号はいかがでしたか?

47号の発行予定は11月上旬となります。

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[ KNOWS Now! ] 45号

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 三連休初日の午前中、本を読んでいたら急激に眠くなりました。ソファで少し微睡(まどろ)んでフッと目を開けると、窓から見える空は7,8割が薄い雲で覆われていました。

 雲は微かに動いているようでメガネをかけない目には、衣を広げた“天女”に見えたり、ネバーエンディングストーリーの“ファルコン”に見えたりしました。また、店で売られている“ほうれん草の束”が見えたのは不思議でした。

8〜9月は、雲行きが心配でたびたび空を眺めたような気がします。台風25号が通り過ぎましたが、まだのんびり空を見る心地になれない方もいるかもしれません。しかし、秋たけなわです。「芸術」「スポーツ」「読書」「食欲」、いろいろな秋を満喫したいですね。 

さて今号は、最新刊のKNOWS第7号の広報誌に掲載した宇都宮大学教職大学院の原田浩司准教授への「スペシャルインタビュー」を、抜粋して2回に分けて紹介します。

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Ⅰ 第7号KNOWS広報誌「スペシャルインタビュー」(1/2)

Ⅱ「私たちの改革のキーワードは『グローカル(グローバル&ローカル)』なのです。

三菱UFJ銀行頭取 三毛兼承の言葉

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Ⅰ「(子どもたちの)それぞれのつまずきの原因を取り除けば本来持っている“学び”の意欲が目を覚ます!」 

宇都宮大学教職大学院の原田浩司准教授が、現役の教員時代に校長として赴任した小学校は、問題の多い学校でした。

だが着任して1年を経ないうちに、問題行動が激減し、環境が健全化しました。

学校はどんな状態だったのですか?

「全校児童約300名の1割は、情緒不安定で落ち着いて“学び”に向かうことができません。学校に来るのを嫌がったり、教室から飛び出してしまったり、教科書を破いたり人の持ち物を壊したりということが、日常茶飯事になっていました。」

「また日本語を母国語としない外国籍の子や、家庭で勉強を見てもらえない子どもも多く、学習に何らかの問題を抱えている児童が全校児童の半数近くに上っていました。」

どのように改善したのですか?

「学習以前の問題として、子供たちには情緒の安定や心の平安が必要だと思いました。そこで問題行動の多い子供たちに声をかけて、一緒にキャッチボールをしたり、話をしたりしました。」

「数週間、数ヶ月が経ち、彼らの鋭かった眼差しが柔らかくなり、問題行動がおさまったころ、いよいよ“学び”の取り組みに着手したのです。」 

「つまずきの原因を明らかにして、一人ひとりに合った方法で学習の基礎固めを支援」

発達障害を国では3つに分けています。ひとつ目はADHD

(注意欠如多動症)。2つ目は自閉症スペクトラム。3つ目が学習障害(LD)です。

「今までの教育の軸である熱意と繰り返しの指導では、当てはまらない子供もいるということがわかってきました。それぞれの子供に合った指導方法が求められているのです。」

「まず、障害をできるだけ早く発見することが重要です。例えば私も推奨しているMIM(Multilayer Instruction Model:ミム)という多層指導モデルは、小学校1年生、2年生の早い段階で“読み”の問題点を発見するためのツールです。」

原田浩司准教授の「スペシャルインタビュー」は、KNOWSのホームページ「広報誌Vol.7」で読むことができます。

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Ⅱ「私たちの改革のキーワードは『グローカル(グローバル&ローカル)』なのです。

三菱UFJ銀行頭取 三毛兼承の言葉

(文藝春秋2018年10月号から)

「成長するためにはローカル(=国内)の改革が大前提で、それがあってはじめてグローバルな成長が可能になると信じています。」

「銀行は、時代と環境に合わせて変わらなければなりません。しかし変えてはいけない大切なものが二つあります。『価値』と『ミッション』です。」

この改革のキーワードが永く銀行内で語り継がれるのか、それとも2~3年後に新たなキーワードが提案されるのか注視したいです。

文藝春秋10月号、「『さらば年功序列』宣言」のタイトルで、金融ジャーナリスト浪川攻が聞き書きした記事から。

三毛兼承(みけかねつぐ)氏は、2017年6月から現職。

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[KNOWSなう]第45号はいかがでしたか?

46号の発行予定は10月下旬となります。

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[ KNOWS Now! ] 44号

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 9月6日の未明に北海道で発生した地震は、震度7を記録して死者41名に加え多くの方が負傷しました。また、水道や電気などの供給が遮断されて日常生活に大きな支障をきたしました。被災された方々には、心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。

 6月上旬、我が家のベランダのプランターに、ミニトマトとコスモスの種を蒔きました。草丈だけはぐんぐん成長したので、台風情報があれば一時室内に置いたりしましたが、連日の猛暑で、コスモスは9月の初めに花をつけないままに枯れてしまいました。

先週、街の花屋で赤と白の日々草を一株ずつ買い求めて、植え替えました。すでに花が咲いていましたが、毎朝1・2輪ずつ落花しては、新しい花が咲きはじめます。水やりが少し楽しくなりました。

さて今号は全国大会のアンケートの最終版です。「カタン」のゲーム体験についてとその他の感想やご意見です。

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Ⅰ 第7回全国大会のアンケートから<抜粋>(3/3)

Ⅱ「時間は万人に平等に与えられています。・・・」

時計師 本間誠二の言葉

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Ⅰ 全国大会のアンケートから

〇ワークショップ(ボードゲーム「カタン」)についてご感想をお書きください。

・ものすごくおもしろかったです。今日はルールを覚えるのに注力しましたが、慣れてくるとかけひきが必要になってくるので、コミュニケーション力の養成になりそうです。1対1ではなく1対多のやりとりという点が、現実世界とも近いと思いました。

・ルールを覚えていくのが最初たいへんでしたが、楽しみながら学ぶことができました。交渉力以外にも対話力や社会性も身につきそうなゲームだと感じました。

・とっても夢中になって、楽しく遊べ、交渉学(力)を育むのに有効そうだと思いました。授業への導入は熟考が必要ですが・・・。

〇その他、ご感想やご意見がございましたらお聞かせください。

・「KNOWS」という名称がなくなってしまうことが、惜しいと思いました。

・教育・地域・ビジネスに橋を架けながら、新しい時代をつくる教育事業へのチャレンジを私自身もひきつづき実践して参ります。引き続きご指導よろしくお願いします!

・5年ぶりに参加して、本当に良かったです!また参加します。ありがとうございました。

〇アンケートへのご協力ありがとうございました。

参加者の皆様のアンケートや理事の意見などを参考に、来年は「NPO法人 学修デザイナー協会」として、第8回教育研究会全国大会を企画・開催していく所存です。どうぞご期待ください。

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Ⅱ「時間は万人に平等に与えられています。大会社の社長であろうと路上生活者だろうと1分は1分です。」

「機械式時計大全」(誠文堂新光社)より時計師 本間誠二の言葉

「時間」についての言い方は、今さら驚くことはないのかもしれない。ただ時間や時刻を意識できるのは、「時計」なくしては育たなかったのではないだろうか。

「1分」を「1時間」を「24時間」を、どう使おうが自由だから、「息抜きしてのんびりボーッ」と過ごすのもいいし、「集中して何かを産み出す」ために使ってもいい。過ぎていく「時間」をもてあますことなく大切に使いたい。

本間誠二氏は、ホンマウォッチラボラトリー代表。昭和24年から34年まで(株)第二精工舎で時計の技術を習得。現在、ラボラトリーで時計師の育成やアンティークウォッチの選定などをしている。

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[KNOWSなう]第44号はいかがでしたか?

45号の発行予定は10月中旬となります。

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[ KNOWS Now! ] 43号

【KNOWS なう~KNOWS の中には今(NOW) がある~】
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 「ボーン」という音が聞こえたので、カミナリかと思ってガラス戸越しに外を見ると、マンションの上の夜空に小さな花火が明るくキラキラと咲いていました。隣の町内が祭の最後に打ち上げる花火です。

30年くらい前から続く、わずか15分くらいのささやかな催しです。ベランダに出ると、フィナーレを飾る数発の花火が乱舞して、やがてパチパチという音と共に、夜空が闇に戻ったとき、ふっと夏の終わりを感じました。 

まだ暑さは続きそうですが、確実に季節は巡っているようです。さて今号は、KNOWSの名称変更についても載せました。

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Ⅰ「KNOWS」から「学修デザイナー協会」へ・・名称変更について

Ⅱ 全国大会のアンケートから<抜粋>(2/3)

Ⅲ「最も苦しいこの時間帯にこそ 本物の強さが問われるからだ・・・」井上雄彦著「スラムダンク」♯30

山王工業高校 堂本監督の独白から    ◆◆◇◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◇◆◆◆

Ⅰ 名称変更について

KNOWSは新しい教育を実践する現場の教師、地域、ビジネスパーソンが学び合い、高めあう研究会として2011年末にスタートしました。KNOWSという名称は、know(知る)とnose(嗅覚、感知能力)とを組み合わせた造語で、最新の教育的手法を現場に取り入れようという意味が込められていました。

2013年には社会の変化に対応できる教育、学習法モデルの構築のための、より組織的な活動が必要となり、NPO法人化されました。 

法人化から5年、その間に現場で学びあい、高めあう授業実践をする中で、“誰もが夢中になれる”学習の「場」と授業づくりのための「共通の言語」と教師のための「学びの場」を設ける必要性を感じ、学修デザイン講座を開催してきました。

このたび、KNOWSの活動が「学修デザイン」に包含されつつある状況を踏まえ、8月4日の総会で「学修デザイナー協会」への名称変更が議決されました。今後、諸機関への届け出などの事務手続きに入ります。ご理解の程、よろしくお願いします。 

Ⅱ 全国大会のアンケートから(分科会について)

〇「特別支援教育 × 思考ツール × ICT」

発表者 渡邊 亨(茨城県立特別支援学校教諭)

・渡邊先生のお人柄溢れる実践事例を伺うことができて、一人一人の子供たちに向き合うことの姿勢と大切さとをあらためて感じたありがたい時間でした。

・マインドマップを用いた学習指導で、児童の表現が豊かになったことが分かりました。

〇「学修デザインを意識した授業プラン」~小学校図画工作科高学年造形遊び(洗濯ばさみアート)の授業実践報告~ 

発表者 佐久間賢志(学校法人朝日学園 朝日塾小学校教諭) 

・デザインの定義から学修デザインの内容を、学修デザインのフォーマットで繰り返ししていただいたおかげで、理解が深まりました。

・学修デザインを意識し、プランニングをすることの重要性がわかりました。

〇「フューチャーマッピング的要素を導入した入学式の可能性を考える」

発表者 高倉良一(香川大学教授)

・生徒(学生)がオリエンテーションをしたり、入学式の中で目標設定やコミュニケーションができる仕組みが素晴らしいと思いました。

・情熱と突破力に感動しました。フューチャーマッピングの理念の素晴らしさを再認識しました。

〇「食で変わる未来」

発表者 濱田 真里(管理栄養士)

・「食」のとらえ方を見直す、よい機会になりました。すべての受講生が自分のものとしてとらえているところがよかったです。

・食の大切さは、人間の基本である部分だとあらためて感じました。

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Ⅲ「この時間帯でウチが追い上げられているなんてことはこの数年記憶にない なぜなら・・最も苦しいこの時間帯にこそ 本物の強さが問われるからだ チーム一人一人の精神的強さが・・」

井上雄彦著「スラムダンク」♯30から

インターハイ2回戦、日本高校界の頂点に君臨する山王工業高校は、桜木花道擁する湘北高校に苦戦を強いられる。残り時間3分の時の山王工業高校 堂本監督の独白。

「『負けたことがある』というのがいつか大きな財産になる」この試合の終了後に、堂本監督が選手にかけた言葉は有名。

第100回夏の全国高校野球決勝戦で敗れた金足農業高校の野球部員にも贈りたい言葉。

「スラムダンク」は、井上雄彦によって1990年から1996年まで「週刊少年ジャンプ」で連載されたスポーツ漫画(バスケットボール)。神奈川県立湘北高校の桜木花道が主人公。

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[KNOWSなう]第43号はいかがでしたか?

44号の発行予定は9月下旬となります。

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[ KNOWS Now! ] 42号

【KNOWS なう~KNOWS の中には今(NOW) がある~】
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 猛暑や豪雨など「異常気象」が続いています。発信されている情報を的確に把握して、対処・対策をしてこの夏を乗り切りたいものです。

8月4日の総会でNPO法人「KNOWS」をNPO法人「学修デザイナー協会」とする名称の変更が議決されました。今後、諸機関への届け出などの手続きに入ります。経緯等については、次号で報告いたします。

8月5日に、【第7回の全国大会】が日本教育会館で開催されました。参加者をはじめ、カタン協会のスタッフの方々にもご協力をいただきました。ありがとうございました。 

今号では、村田理事長の挨拶(要旨)やアンケートの結果(抜粋)を3回にわたり掲載します。

◆◆◆◆目   次━━━━━━━━━━━━━━◆◇◆◆

Ⅰ「第7回KNOWS教育研究全国大会」村田理事長の閉会の挨拶(要旨)

Ⅱ 全国大会のアンケートから<抜粋>(1/3)

Ⅲ「ここにあるものでできることを考えるがいい。」

ヘミングウェイ著「老人と海」の一節から    ◆◆◇◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◇◆◆◆

Ⅰ【全国大会】村田理事長の閉会挨拶(要旨)

「2050年、人類はAIに創造性を搾取される」と、イギリスの大学教授が述べています。「その時にはマインドが人類の武器になる」とのことです。

2050年に社会の中枢にいるのは、いまの小学生。いまの小学生のマインドを育成することは、重要な課題と言えます。

本日のボードゲーム「カタン」は、子どもたちのマインドを育てるのに、有効であると感じました。 

来年は「KNOWS教育研究全国大会」ではなく、「学修デザイナー協会」として全国大会を告知することになります。来年も奮ってご参加ください。

Ⅱ、【全国大会】アンケートの報告(1)

Q1 今回の全国大会で、あなたにとって最も印象に残ったのはどんなポイントでしたか?

・学修デザインの流れ、コンセプトが昨年の全国大会よりも腑に落ちたことです。

・学習者のこれからの姿を想像して、授業をデザインするという視点が印象に残りました。

・「カタン」のゲーム体験。夢中になっているうちに、自然に学びが身につく。 

Q2 ご参加を決めたポイントは何でしたか?また、ご参加の目的がありましたらお書きください。

・次世代教育のツールを、迷うことなく実践されている先生方の空気に触れるためです。

・実践者と直接会って、質問することができること。ワークショップ。

・多様な学びの手法、実践を知りたいと思い参加しました。

Q3「学修デザイナー養成講座」の説明について、ご意見・ご感想がありましたらお書きください。

・文科省が打ち出している「対話的な深い学び」とも対応してお話しされているのがわかりやすかったです。

・具体的な事例とその際の考え方(デザイン方法)を知りたい。

・デザインシートを活用して、授業を組み立てたいと思いました。

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Ⅲ「『砥石をもってくればよかったっけ』お前さん、いろんなものをもってくればよかったんだ、とかれは思う。だが、爺さん、お前は持ってこなかった。」

「冗談じゃない、いまは持ってこなかったもののことなんか考えているときじゃない。ここにあるものでできることを考えるがいい。」

ヘミングウェイ著「老人と海」(福田恆存訳)の一節から

一人っきりの海で、3日3晩かかって大魚を仕留めた爺さん(サンチャゴ)が、大魚を狙う鮫と戦っている時に、「ナイフを研ぐ石があれば」と、独白した後の文章。

アーネスト・ヘミングウェイ(1899~1961)は、アメリカ生まれの小説家、詩人。1954年にノーベル文学賞を受賞。著書に「日はまた昇る」「武器よさらば」など。

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[KNOWSなう]第42号はいかがでしたか?

43号の発行予定は8月下旬となります。

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[ KNOWS Now! ] 41号

【KNOWS なう~KNOWS の中には今(NOW) がある~】
特定非営利法人KNOWS の子供たちの未来に橋をかけるメルマガ 

 「命に関わる危険な暑さ」という言葉が気象情報の中で何度も出てきています。同時に西日本豪雨で被災した地域の復旧が、この暑さが阻んでいる様子が伝えられています。

今まで経験したことのない大雨や暑さは、現実になっています。熱中症対策としての水分補給やエアコンの使用、そして活動時間帯など、自分の体を守ることを優先して過ごしたい夏です。

 いよいよ全国大会開催まで10日になりました。今号も第7回全国大会の実施要項を最終報として掲載します。多くの方の参加をお待ちしています。

また、7月21日に宇都宮で開催した「第1回親子読書会」についても報告します。

(全国大会の発表内容の概要は、NPO法人KNOWSのホームページに掲載してあります。)  http://knowslearning.org/

◆◆◆◆目   次━━━━━━━━━━━━━━◆◇◆◆

Ⅰ第7回全国大会、テーマと提案者について(最終報)

Ⅱ第1回親子読書会(宇都宮大学)について

Ⅲ「自分の感受性くらい/自分で守れ・・・」

茨木のり子の詩の一節から

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Ⅰ第7回全国大会について(最終報)

【KNOWS教育研究会全国大会】

【テーマ】誰もが夢中になれる学びの創造

【日時】2018年(平成30年)8月5日(日) 10:00〜17:00

(レセプション 8月4日(土) 17:00~19:30)

【会場】日本教育会館 (千代田区一ツ橋2−6−2)

 http://www.jec.or.jp

【スケジュール】

 10:00〜10:45 全体会(挨拶・基調報告)

 11:00〜12:00研究協議(分科会1)

〇分科会(1-1)

「特別支援教育 × 思考ツール × ICT」

発表者 渡邊 亨(茨城県立特別支援学校教諭)

〇分科会(1-2)  

「学修デザインを意識した授業プラン」~小学校図画工作科高学年造形遊び(洗濯ばさみアート)の授業実践報告~ 

発表者 佐久間賢志(学校法人朝日学園 朝日塾小学校教諭) 

 13:00〜14:00 研究協議(分科会2)

〇分科会(2-1)  

「フューチャーマッピング的要素を導入した入学式の可能性を考える」

発表者 高倉良一(香川大学教授)

〇分科会(2-2)  

「食で変わる未来」

発表者 濱田 真里(管理栄養士) 

 14:15〜16:45 ワークショップ

実践例(カタンを使った授業について)

発表者 佐々木裕美子(公立高校教員)

NPO法人日本カタン協会のスタッフのご協力により、ボードゲーム「カタン」の体験実習を行います。

 16:45〜17:00 全体会 閉会式

【全国大会参加費】4,000円

【飲食について】

 昼食は各自でおとり下さい(会場周辺にレストラン、コンビニがあります)

【レセプション】は前日(4日・土曜日、アクションセンター)にて開催いたします

 時間:17:30~19:30

 会費:5,000円

参加申し込みは以下のURLで受け付けています。

▼第7回KNOWS全国大会(8月5日)

http://www.almacreations.jp/seminar/semdetail.html?mode=view&pmid=4300&semno=1

▼KNOWS全国大会レセプション(8月4日)

http://www.almacreations.jp/seminar/semdetail.html?mode=view&pmid=4301&semno=1

Ⅱ 第1回親子読書会の報告

第1回の親子読書会は、栃木県宇都宮の宇都宮大学で開催されました。子どもの参加者は、小学校3年生から高校1年生の17名、保護者10名と学生スタッフなど10名でした。

子どもたちは会場の前方に4人掛けのテーブルに座り、保護者や学生スタッフは後方6人掛けのテーブルに座る配置にしました。

ファシリテーターの奈良理香さんは、子どもたち一人ひとりの実態を短時間で把握して、参加者が互いにリラックスできるように会を進めていきました。

クイズやボードを使っての自己紹介やカードを使っての参加者同士の交流など、参加者は体を動かし言葉を発することで当初の緊張が徐々にほぐれていったように見えました。

そして、ファシリテーターは、一人ひとりが持ち寄った本に、「夏休みをもっと楽しくするにはどうしたらいいですか?」と、聞いてみようと投げかけました。参加者は、本の中の答えを探して集中して本と向き合っていたようです。

今までとは違った本の読み方、接し方に戸惑う方もいたようですが、イメージとは違う「読書会」や「感想文を書くために本を読む」新たな方法を体験したことは確かなようです。

最後に、子どもたち一人ひとりに「修了証」が手渡されて、読書会を終了しました。

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Ⅲ「自分の感受性くらい/自分で守れ/ばかものよ」

茨木のり子の詩「自分の感受性くらい」の中の最後の連から・・。(詩集「自分の感受性くらい」から)

この詩は、三行を一連とする六連からなる短い詩です。第一連は

パサパサに乾いてゆく心を

人のせいにはするな

みずから水やりを怠っておいて

そして第四連は、

初心消えかかるのを

暮らしのせいにするな

そもそもが ひよわな志にすぎなかった

茨木のり子は、1926年大阪生まれ。詩集に「見えない配達夫」「倚りかからずに」など。2006年に死去。

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[KNOWSなう]第41号はいかがでしたか?

42号の発行予定は8月中旬となります。

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