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[ KNOWS Now! ] 46号

【KNOWS なう~KNOWS の中には今(NOW) がある~】
特定非営利法人KNOWS の子供たちの未来に橋をかけるメルマガ 

 10月の半ばに、散歩がてら自宅近くの「こども植物園」を訪れました。そろそろ秋バラが咲いている頃だと思ったのです。しかし、園内に入るといつもと様子が違っていました。

 柿の木は、低い枝にたわわに実をつけていますが高い枝はなく、南斜面のぶどう棚は枯れたツルが巻きついただけでした。そして、150品種を植えたバラ園は、開花数も少なく全体に寂しい印象でした。

 スタッフの話では、台風24号で高い枝は折れ、葉は飛ばされて樹形が変わったが、それより“塩害”がひどいとのこと。横浜港から南西に10キロ離れた植物園でも“塩害”とは驚きでした。”へえ~“と、複雑な溜息をついた散歩になりました。

 さて今号は、最新刊のKNOWS第7号の広報誌に掲載した宇都宮大学教職大学院の原田浩司准教授への「スペシャルインタビュー」を、抜粋して後半部分を掲載します。

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Ⅰ 第7号KNOWS広報誌「スペシャルインタビュー」(2/2)

Ⅱ「考えたところで役に立たない。」  全盲のアブディンの言葉

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Ⅰ「(子どもたちの)それぞれのつまずきの原因を取り除けば本来持っている“学び”の意欲が目を覚ます!」(2/2)

  子供たちには、具体的に何をどのように教えているのですか? 「手作りのテストで、子供たちのつまずきの原因を調べました。その結果、2年生ぐらいの内容でつまずいている子供たちが非常に多いことがわかりました。」

 「そこで通常の授業は続行しながら、朝15分間、復習の時間を設けて、希望者を募り、つまずいている部分をピンポイントで指導することにしました。」

 「そうしたら、子供たちが生き生きと学び始め、みるみる学力が伸びました。子供たちが本来持っている“学びたい”意欲が目覚めたのですね。」 「学習を前に進めるには、まずしっかり基礎固めをすることが大切です。」 「科学的データに基づいて学校としてそれぞれの子供に合った教育方針を立て、チーム体制で取り組むことが大事です。」

 現在は、「特別支援教育のリーダーとなる人材を増やすことが重要だと考え、教師を目指す学生や、現職の先生方に学習障害の子供たちへの支援の方法を、実践的に指導しています。」

 原田浩司准教授の「スペシャルインタビュー」は、KNOWSのホームページ「広報誌Vol.7」で読むことができます。

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Ⅱ「考えたところで役に立たない。」 モハメド・オマル・アブディンの言葉

 モハメド・オマル・アブディンは、1978年スーダン生まれ。生後から弱視で、12歳の時に視力を失う。19歳で来日。福井盲学校、筑波技術短期大学を経て東京外国語大学に入学。現在、同大学特任助教。同書は音声読み上げソフトで書いた。

 著書「わが盲想」の中で高野秀行との「特別対談」の中での言葉。

 「あっという間に結婚して、子どもができて。と思ったら、子どもが3人になっていてね。」と、高野は、アブディンの14年間での“変わり具合”に驚く。そして「将来のことは考えない!計画を立てない!」と問うと、アブディンは「考えたところで役に立たない。」と答えた。

 日常では、「考えてから」自らの進む方向を決めたり決断をするが、考えることで却ってネガティブになったり、慎重になりすぎて、一歩を踏み出せないこともある。それこそ“目を閉じて”動き出すときも必要なのかもしれない。

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47号の発行予定は11月上旬となります。

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[ KNOWS Now! ] 45号

【KNOWS なう~KNOWS の中には今(NOW) がある~】
特定非営利法人KNOWS の子供たちの未来に橋をかけるメルマガ 

 三連休初日の午前中、本を読んでいたら急激に眠くなりました。ソファで少し微睡(まどろ)んでフッと目を開けると、窓から見える空は7,8割が薄い雲で覆われていました。

 雲は微かに動いているようでメガネをかけない目には、衣を広げた“天女”に見えたり、ネバーエンディングストーリーの“ファルコン”に見えたりしました。また、店で売られている“ほうれん草の束”が見えたのは不思議でした。

8〜9月は、雲行きが心配でたびたび空を眺めたような気がします。台風25号が通り過ぎましたが、まだのんびり空を見る心地になれない方もいるかもしれません。しかし、秋たけなわです。「芸術」「スポーツ」「読書」「食欲」、いろいろな秋を満喫したいですね。 

さて今号は、最新刊のKNOWS第7号の広報誌に掲載した宇都宮大学教職大学院の原田浩司准教授への「スペシャルインタビュー」を、抜粋して2回に分けて紹介します。

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Ⅰ 第7号KNOWS広報誌「スペシャルインタビュー」(1/2)

Ⅱ「私たちの改革のキーワードは『グローカル(グローバル&ローカル)』なのです。

三菱UFJ銀行頭取 三毛兼承の言葉

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Ⅰ「(子どもたちの)それぞれのつまずきの原因を取り除けば本来持っている“学び”の意欲が目を覚ます!」 

宇都宮大学教職大学院の原田浩司准教授が、現役の教員時代に校長として赴任した小学校は、問題の多い学校でした。

だが着任して1年を経ないうちに、問題行動が激減し、環境が健全化しました。

学校はどんな状態だったのですか?

「全校児童約300名の1割は、情緒不安定で落ち着いて“学び”に向かうことができません。学校に来るのを嫌がったり、教室から飛び出してしまったり、教科書を破いたり人の持ち物を壊したりということが、日常茶飯事になっていました。」

「また日本語を母国語としない外国籍の子や、家庭で勉強を見てもらえない子どもも多く、学習に何らかの問題を抱えている児童が全校児童の半数近くに上っていました。」

どのように改善したのですか?

「学習以前の問題として、子供たちには情緒の安定や心の平安が必要だと思いました。そこで問題行動の多い子供たちに声をかけて、一緒にキャッチボールをしたり、話をしたりしました。」

「数週間、数ヶ月が経ち、彼らの鋭かった眼差しが柔らかくなり、問題行動がおさまったころ、いよいよ“学び”の取り組みに着手したのです。」 

「つまずきの原因を明らかにして、一人ひとりに合った方法で学習の基礎固めを支援」

発達障害を国では3つに分けています。ひとつ目はADHD

(注意欠如多動症)。2つ目は自閉症スペクトラム。3つ目が学習障害(LD)です。

「今までの教育の軸である熱意と繰り返しの指導では、当てはまらない子供もいるということがわかってきました。それぞれの子供に合った指導方法が求められているのです。」

「まず、障害をできるだけ早く発見することが重要です。例えば私も推奨しているMIM(Multilayer Instruction Model:ミム)という多層指導モデルは、小学校1年生、2年生の早い段階で“読み”の問題点を発見するためのツールです。」

原田浩司准教授の「スペシャルインタビュー」は、KNOWSのホームページ「広報誌Vol.7」で読むことができます。

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Ⅱ「私たちの改革のキーワードは『グローカル(グローバル&ローカル)』なのです。

三菱UFJ銀行頭取 三毛兼承の言葉

(文藝春秋2018年10月号から)

「成長するためにはローカル(=国内)の改革が大前提で、それがあってはじめてグローバルな成長が可能になると信じています。」

「銀行は、時代と環境に合わせて変わらなければなりません。しかし変えてはいけない大切なものが二つあります。『価値』と『ミッション』です。」

この改革のキーワードが永く銀行内で語り継がれるのか、それとも2~3年後に新たなキーワードが提案されるのか注視したいです。

文藝春秋10月号、「『さらば年功序列』宣言」のタイトルで、金融ジャーナリスト浪川攻が聞き書きした記事から。

三毛兼承(みけかねつぐ)氏は、2017年6月から現職。

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[ KNOWS Now! ] 44号

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 9月6日の未明に北海道で発生した地震は、震度7を記録して死者41名に加え多くの方が負傷しました。また、水道や電気などの供給が遮断されて日常生活に大きな支障をきたしました。被災された方々には、心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。

 6月上旬、我が家のベランダのプランターに、ミニトマトとコスモスの種を蒔きました。草丈だけはぐんぐん成長したので、台風情報があれば一時室内に置いたりしましたが、連日の猛暑で、コスモスは9月の初めに花をつけないままに枯れてしまいました。

先週、街の花屋で赤と白の日々草を一株ずつ買い求めて、植え替えました。すでに花が咲いていましたが、毎朝1・2輪ずつ落花しては、新しい花が咲きはじめます。水やりが少し楽しくなりました。

さて今号は全国大会のアンケートの最終版です。「カタン」のゲーム体験についてとその他の感想やご意見です。

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Ⅰ 第7回全国大会のアンケートから<抜粋>(3/3)

Ⅱ「時間は万人に平等に与えられています。・・・」

時計師 本間誠二の言葉

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Ⅰ 全国大会のアンケートから

〇ワークショップ(ボードゲーム「カタン」)についてご感想をお書きください。

・ものすごくおもしろかったです。今日はルールを覚えるのに注力しましたが、慣れてくるとかけひきが必要になってくるので、コミュニケーション力の養成になりそうです。1対1ではなく1対多のやりとりという点が、現実世界とも近いと思いました。

・ルールを覚えていくのが最初たいへんでしたが、楽しみながら学ぶことができました。交渉力以外にも対話力や社会性も身につきそうなゲームだと感じました。

・とっても夢中になって、楽しく遊べ、交渉学(力)を育むのに有効そうだと思いました。授業への導入は熟考が必要ですが・・・。

〇その他、ご感想やご意見がございましたらお聞かせください。

・「KNOWS」という名称がなくなってしまうことが、惜しいと思いました。

・教育・地域・ビジネスに橋を架けながら、新しい時代をつくる教育事業へのチャレンジを私自身もひきつづき実践して参ります。引き続きご指導よろしくお願いします!

・5年ぶりに参加して、本当に良かったです!また参加します。ありがとうございました。

〇アンケートへのご協力ありがとうございました。

参加者の皆様のアンケートや理事の意見などを参考に、来年は「NPO法人 学修デザイナー協会」として、第8回教育研究会全国大会を企画・開催していく所存です。どうぞご期待ください。

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Ⅱ「時間は万人に平等に与えられています。大会社の社長であろうと路上生活者だろうと1分は1分です。」

「機械式時計大全」(誠文堂新光社)より時計師 本間誠二の言葉

「時間」についての言い方は、今さら驚くことはないのかもしれない。ただ時間や時刻を意識できるのは、「時計」なくしては育たなかったのではないだろうか。

「1分」を「1時間」を「24時間」を、どう使おうが自由だから、「息抜きしてのんびりボーッ」と過ごすのもいいし、「集中して何かを産み出す」ために使ってもいい。過ぎていく「時間」をもてあますことなく大切に使いたい。

本間誠二氏は、ホンマウォッチラボラトリー代表。昭和24年から34年まで(株)第二精工舎で時計の技術を習得。現在、ラボラトリーで時計師の育成やアンティークウォッチの選定などをしている。

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[ KNOWS Now! ] 43号

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 「ボーン」という音が聞こえたので、カミナリかと思ってガラス戸越しに外を見ると、マンションの上の夜空に小さな花火が明るくキラキラと咲いていました。隣の町内が祭の最後に打ち上げる花火です。

30年くらい前から続く、わずか15分くらいのささやかな催しです。ベランダに出ると、フィナーレを飾る数発の花火が乱舞して、やがてパチパチという音と共に、夜空が闇に戻ったとき、ふっと夏の終わりを感じました。 

まだ暑さは続きそうですが、確実に季節は巡っているようです。さて今号は、KNOWSの名称変更についても載せました。

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Ⅰ「KNOWS」から「学修デザイナー協会」へ・・名称変更について

Ⅱ 全国大会のアンケートから<抜粋>(2/3)

Ⅲ「最も苦しいこの時間帯にこそ 本物の強さが問われるからだ・・・」井上雄彦著「スラムダンク」♯30

山王工業高校 堂本監督の独白から    ◆◆◇◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◇◆◆◆

Ⅰ 名称変更について

KNOWSは新しい教育を実践する現場の教師、地域、ビジネスパーソンが学び合い、高めあう研究会として2011年末にスタートしました。KNOWSという名称は、know(知る)とnose(嗅覚、感知能力)とを組み合わせた造語で、最新の教育的手法を現場に取り入れようという意味が込められていました。

2013年には社会の変化に対応できる教育、学習法モデルの構築のための、より組織的な活動が必要となり、NPO法人化されました。 

法人化から5年、その間に現場で学びあい、高めあう授業実践をする中で、“誰もが夢中になれる”学習の「場」と授業づくりのための「共通の言語」と教師のための「学びの場」を設ける必要性を感じ、学修デザイン講座を開催してきました。

このたび、KNOWSの活動が「学修デザイン」に包含されつつある状況を踏まえ、8月4日の総会で「学修デザイナー協会」への名称変更が議決されました。今後、諸機関への届け出などの事務手続きに入ります。ご理解の程、よろしくお願いします。 

Ⅱ 全国大会のアンケートから(分科会について)

〇「特別支援教育 × 思考ツール × ICT」

発表者 渡邊 亨(茨城県立特別支援学校教諭)

・渡邊先生のお人柄溢れる実践事例を伺うことができて、一人一人の子供たちに向き合うことの姿勢と大切さとをあらためて感じたありがたい時間でした。

・マインドマップを用いた学習指導で、児童の表現が豊かになったことが分かりました。

〇「学修デザインを意識した授業プラン」~小学校図画工作科高学年造形遊び(洗濯ばさみアート)の授業実践報告~ 

発表者 佐久間賢志(学校法人朝日学園 朝日塾小学校教諭) 

・デザインの定義から学修デザインの内容を、学修デザインのフォーマットで繰り返ししていただいたおかげで、理解が深まりました。

・学修デザインを意識し、プランニングをすることの重要性がわかりました。

〇「フューチャーマッピング的要素を導入した入学式の可能性を考える」

発表者 高倉良一(香川大学教授)

・生徒(学生)がオリエンテーションをしたり、入学式の中で目標設定やコミュニケーションができる仕組みが素晴らしいと思いました。

・情熱と突破力に感動しました。フューチャーマッピングの理念の素晴らしさを再認識しました。

〇「食で変わる未来」

発表者 濱田 真里(管理栄養士)

・「食」のとらえ方を見直す、よい機会になりました。すべての受講生が自分のものとしてとらえているところがよかったです。

・食の大切さは、人間の基本である部分だとあらためて感じました。

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Ⅲ「この時間帯でウチが追い上げられているなんてことはこの数年記憶にない なぜなら・・最も苦しいこの時間帯にこそ 本物の強さが問われるからだ チーム一人一人の精神的強さが・・」

井上雄彦著「スラムダンク」♯30から

インターハイ2回戦、日本高校界の頂点に君臨する山王工業高校は、桜木花道擁する湘北高校に苦戦を強いられる。残り時間3分の時の山王工業高校 堂本監督の独白。

「『負けたことがある』というのがいつか大きな財産になる」この試合の終了後に、堂本監督が選手にかけた言葉は有名。

第100回夏の全国高校野球決勝戦で敗れた金足農業高校の野球部員にも贈りたい言葉。

「スラムダンク」は、井上雄彦によって1990年から1996年まで「週刊少年ジャンプ」で連載されたスポーツ漫画(バスケットボール)。神奈川県立湘北高校の桜木花道が主人公。

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[ KNOWS Now! ] 42号

【KNOWS なう~KNOWS の中には今(NOW) がある~】
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 猛暑や豪雨など「異常気象」が続いています。発信されている情報を的確に把握して、対処・対策をしてこの夏を乗り切りたいものです。

8月4日の総会でNPO法人「KNOWS」をNPO法人「学修デザイナー協会」とする名称の変更が議決されました。今後、諸機関への届け出などの手続きに入ります。経緯等については、次号で報告いたします。

8月5日に、【第7回の全国大会】が日本教育会館で開催されました。参加者をはじめ、カタン協会のスタッフの方々にもご協力をいただきました。ありがとうございました。 

今号では、村田理事長の挨拶(要旨)やアンケートの結果(抜粋)を3回にわたり掲載します。

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Ⅰ「第7回KNOWS教育研究全国大会」村田理事長の閉会の挨拶(要旨)

Ⅱ 全国大会のアンケートから<抜粋>(1/3)

Ⅲ「ここにあるものでできることを考えるがいい。」

ヘミングウェイ著「老人と海」の一節から    ◆◆◇◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◇◆◆◆

Ⅰ【全国大会】村田理事長の閉会挨拶(要旨)

「2050年、人類はAIに創造性を搾取される」と、イギリスの大学教授が述べています。「その時にはマインドが人類の武器になる」とのことです。

2050年に社会の中枢にいるのは、いまの小学生。いまの小学生のマインドを育成することは、重要な課題と言えます。

本日のボードゲーム「カタン」は、子どもたちのマインドを育てるのに、有効であると感じました。 

来年は「KNOWS教育研究全国大会」ではなく、「学修デザイナー協会」として全国大会を告知することになります。来年も奮ってご参加ください。

Ⅱ、【全国大会】アンケートの報告(1)

Q1 今回の全国大会で、あなたにとって最も印象に残ったのはどんなポイントでしたか?

・学修デザインの流れ、コンセプトが昨年の全国大会よりも腑に落ちたことです。

・学習者のこれからの姿を想像して、授業をデザインするという視点が印象に残りました。

・「カタン」のゲーム体験。夢中になっているうちに、自然に学びが身につく。 

Q2 ご参加を決めたポイントは何でしたか?また、ご参加の目的がありましたらお書きください。

・次世代教育のツールを、迷うことなく実践されている先生方の空気に触れるためです。

・実践者と直接会って、質問することができること。ワークショップ。

・多様な学びの手法、実践を知りたいと思い参加しました。

Q3「学修デザイナー養成講座」の説明について、ご意見・ご感想がありましたらお書きください。

・文科省が打ち出している「対話的な深い学び」とも対応してお話しされているのがわかりやすかったです。

・具体的な事例とその際の考え方(デザイン方法)を知りたい。

・デザインシートを活用して、授業を組み立てたいと思いました。

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Ⅲ「『砥石をもってくればよかったっけ』お前さん、いろんなものをもってくればよかったんだ、とかれは思う。だが、爺さん、お前は持ってこなかった。」

「冗談じゃない、いまは持ってこなかったもののことなんか考えているときじゃない。ここにあるものでできることを考えるがいい。」

ヘミングウェイ著「老人と海」(福田恆存訳)の一節から

一人っきりの海で、3日3晩かかって大魚を仕留めた爺さん(サンチャゴ)が、大魚を狙う鮫と戦っている時に、「ナイフを研ぐ石があれば」と、独白した後の文章。

アーネスト・ヘミングウェイ(1899~1961)は、アメリカ生まれの小説家、詩人。1954年にノーベル文学賞を受賞。著書に「日はまた昇る」「武器よさらば」など。

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[ KNOWS Now! ] 41号

【KNOWS なう~KNOWS の中には今(NOW) がある~】
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 「命に関わる危険な暑さ」という言葉が気象情報の中で何度も出てきています。同時に西日本豪雨で被災した地域の復旧が、この暑さが阻んでいる様子が伝えられています。

今まで経験したことのない大雨や暑さは、現実になっています。熱中症対策としての水分補給やエアコンの使用、そして活動時間帯など、自分の体を守ることを優先して過ごしたい夏です。

 いよいよ全国大会開催まで10日になりました。今号も第7回全国大会の実施要項を最終報として掲載します。多くの方の参加をお待ちしています。

また、7月21日に宇都宮で開催した「第1回親子読書会」についても報告します。

(全国大会の発表内容の概要は、NPO法人KNOWSのホームページに掲載してあります。)  http://knowslearning.org/

◆◆◆◆目   次━━━━━━━━━━━━━━◆◇◆◆

Ⅰ第7回全国大会、テーマと提案者について(最終報)

Ⅱ第1回親子読書会(宇都宮大学)について

Ⅲ「自分の感受性くらい/自分で守れ・・・」

茨木のり子の詩の一節から

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Ⅰ第7回全国大会について(最終報)

【KNOWS教育研究会全国大会】

【テーマ】誰もが夢中になれる学びの創造

【日時】2018年(平成30年)8月5日(日) 10:00〜17:00

(レセプション 8月4日(土) 17:00~19:30)

【会場】日本教育会館 (千代田区一ツ橋2−6−2)

 http://www.jec.or.jp

【スケジュール】

 10:00〜10:45 全体会(挨拶・基調報告)

 11:00〜12:00研究協議(分科会1)

〇分科会(1-1)

「特別支援教育 × 思考ツール × ICT」

発表者 渡邊 亨(茨城県立特別支援学校教諭)

〇分科会(1-2)  

「学修デザインを意識した授業プラン」~小学校図画工作科高学年造形遊び(洗濯ばさみアート)の授業実践報告~ 

発表者 佐久間賢志(学校法人朝日学園 朝日塾小学校教諭) 

 13:00〜14:00 研究協議(分科会2)

〇分科会(2-1)  

「フューチャーマッピング的要素を導入した入学式の可能性を考える」

発表者 高倉良一(香川大学教授)

〇分科会(2-2)  

「食で変わる未来」

発表者 濱田 真里(管理栄養士) 

 14:15〜16:45 ワークショップ

実践例(カタンを使った授業について)

発表者 佐々木裕美子(公立高校教員)

NPO法人日本カタン協会のスタッフのご協力により、ボードゲーム「カタン」の体験実習を行います。

 16:45〜17:00 全体会 閉会式

【全国大会参加費】4,000円

【飲食について】

 昼食は各自でおとり下さい(会場周辺にレストラン、コンビニがあります)

【レセプション】は前日(4日・土曜日、アクションセンター)にて開催いたします

 時間:17:30~19:30

 会費:5,000円

参加申し込みは以下のURLで受け付けています。

▼第7回KNOWS全国大会(8月5日)

http://www.almacreations.jp/seminar/semdetail.html?mode=view&pmid=4300&semno=1

▼KNOWS全国大会レセプション(8月4日)

http://www.almacreations.jp/seminar/semdetail.html?mode=view&pmid=4301&semno=1

Ⅱ 第1回親子読書会の報告

第1回の親子読書会は、栃木県宇都宮の宇都宮大学で開催されました。子どもの参加者は、小学校3年生から高校1年生の17名、保護者10名と学生スタッフなど10名でした。

子どもたちは会場の前方に4人掛けのテーブルに座り、保護者や学生スタッフは後方6人掛けのテーブルに座る配置にしました。

ファシリテーターの奈良理香さんは、子どもたち一人ひとりの実態を短時間で把握して、参加者が互いにリラックスできるように会を進めていきました。

クイズやボードを使っての自己紹介やカードを使っての参加者同士の交流など、参加者は体を動かし言葉を発することで当初の緊張が徐々にほぐれていったように見えました。

そして、ファシリテーターは、一人ひとりが持ち寄った本に、「夏休みをもっと楽しくするにはどうしたらいいですか?」と、聞いてみようと投げかけました。参加者は、本の中の答えを探して集中して本と向き合っていたようです。

今までとは違った本の読み方、接し方に戸惑う方もいたようですが、イメージとは違う「読書会」や「感想文を書くために本を読む」新たな方法を体験したことは確かなようです。

最後に、子どもたち一人ひとりに「修了証」が手渡されて、読書会を終了しました。

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Ⅲ「自分の感受性くらい/自分で守れ/ばかものよ」

茨木のり子の詩「自分の感受性くらい」の中の最後の連から・・。(詩集「自分の感受性くらい」から)

この詩は、三行を一連とする六連からなる短い詩です。第一連は

パサパサに乾いてゆく心を

人のせいにはするな

みずから水やりを怠っておいて

そして第四連は、

初心消えかかるのを

暮らしのせいにするな

そもそもが ひよわな志にすぎなかった

茨木のり子は、1926年大阪生まれ。詩集に「見えない配達夫」「倚りかからずに」など。2006年に死去。

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[KNOWSなう]第41号はいかがでしたか?

42号の発行予定は8月中旬となります。

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[ KNOWS Now! ] 40号

【 KNOWS なう~ KNOWS の中には今 (NOW) がある~】
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 「平成30年7月豪雨(西日本豪雨)」で被災された方々にお見舞い申し上げます。ニュースでも流れているように、酷暑の中での後片付けとなっておりますが、1日も早い復旧、 復興をお祈りいたします。

 いよいよ全国大会開催までひと月に迫ってきました。
今号は第7回全国大会の分科会の発表テーマと提案者を掲載します。多くの方の参加をお待ちしています。

(発表内容の概要は、NPO法人KNOWSのホームページに掲載してあります。)  http://knowslearning.org/

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Ⅰ 第7回全国大会、テーマと提案者について

Ⅱ 「男が勝とうが負けようが、女は・・」
マララ・ユスフザイの替え歌から    

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Ⅰ第7回全国大会について
【KNOWS教育研究会全国大会】

【テーマ】誰もが夢中になれる学びの創造
【日時】2018年(平成30年)8月5日(日) 10:00〜17:00
(レセプション 8月4日(土) 17:00~19:30)
【会場】日本教育会館 (千代田区一ツ橋2−6−2)
 http://www.jec.or.jp

【スケジュール】
 10:00〜10:45 全体会(挨拶・基調報告)
 11:00〜12:00研究協議(分科会1)
〇分科会(1-1)
「特別支援教育 × 思考ツール × ICT」
発表者 渡邊 亨(茨城県立特別支援学校教諭)

〇分科会(1-2)  
「学修デザインを意識した授業プラン」~小学校図画工作科高学年造形遊び(洗濯ばさみアート)の授業実践報告~ 
発表者 佐久間賢志(学校法人朝日学園 朝日塾小学校教諭) 

 13:00〜14:00 研究協議(分科会2)
〇分科会(2-1)  
「フューチャーマッピング的要素を導入した入学式の可能性を考える」
発表者 高倉良一(香川大学教授)

〇分科会(2-2)  
「食で変わる未来」
発表者 濱田 真里(管理栄養士)
 
 14:15〜16:45 ワークショップ
実践例(カタンを使った授業について)
発表者 佐々木裕美子(公立高校教員)

NPO法人日本カタン協会のスタッフのご協力により、ボードゲーム「カタン」の体験実習を行います。
  
 16:45〜17:00 全体会 閉会式

【全国大会参加費】4,000円
【飲食について】
 昼食は各自でおとり下さい(会場周辺にレストラン、コンビニがあります)

【レセプション】は前日(4日・土曜日、アクションセンター)にて開催いたします
 時間:17:30~19:30
 会費:5,000円

参加申し込みは以下のURLで受け付けています。
▼第7回KNOWS全国大会(8月5日)
http://www.almacreations.jp/seminar/semdetail.html?mode=view&pmid=4300&semno=1
▼KNOWS全国大会レセプション(8月4日)
http://www.almacreations.jp/seminar/semdetail.html?mode=view&pmid=4301&semno=1

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Ⅱ「男が勝とうが負けようが 女は先に進んで栄誉を勝ちとる」
「わたしはマララ」の一節から
マララ・ユスフザイがパシュトゥン人が語り継いできた詩を替えて読んだ詩。

元の詩は、「男が戦いで負けそうなら 女が先に進んで栄誉を勝ちとれ」というもの。マララの暮らしていた地域や国の情勢を考え合わせると、この言葉の意味は深い。

マララ・ユスフザイは、1997年7月にパキスタンの北部山岳地帯で生まれる。15歳の時、スクールバスで下校途中にタリバンに襲われ頭部を撃たれるが、奇跡的に一命をとりとめる。2014年、史上最年少でノーベル平和賞を受賞。

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[KNOWSなう]第40号はいかがでしたか?

41号の発行予定は7月下旬となります。

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[ KNOWS Now! ] 39号

【 KNOWS なう~ KNOWS の中には今 (NOW) がある~】
特定非営利法人 KNOWS の子供たちの未来に橋を架けるメルマガ 

 「梅雨」「地震」「W杯」が6月のキーワードと言っていいかもしれません。落ち着かず、大地も気持ちも揺れ動いていたと感じているのは、私だけでしょうか?

それでも、自分にとっての日常生活の「軸」になるものを見失わないようにしたいものです。

例えば「睡眠時間の確保」や「規則正しい食事」や「いつもの運動」など、できる限り「自分の日常」を取り戻すことは、とても大事なような気がします。 

さて今号は、第7回全国大会についてと、前多理事が開催した「初級学修デザイナー養成講座」の報告を掲載します。

◆◆◆◆目   次━━━━━━━━━━━━━━◆◇◆◆

Ⅰ 第7回全国大会について

Ⅱ 「初級学修デザイナー養成講座」(6/23)の報告

Ⅲ 「草木は私の命でありました。・・・」牧野富太郎の言葉    

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Ⅰ第7回全国大会について
【KNOWS教育研究会全国大会】
テーマは「誰もが夢中になれる、学びの創造」。
Learning Is Fun!の事例報告と、ワークショップです。

今年のワークショップでは、コミュニケーション力を育てるボードゲーム「カタン」を体験します。

年に一度の、文部科学省後援「KNOWS教育研究会全国大会」に是非ご参加下さい。

【日時】2018年(平成30年)8月5日(日) 10:00〜17:00
(レセプション 8月4日(土) 17:00~19:30)
【会場】日本教育会館 (千代田区一ツ橋2−6−2)
 http://www.jec.or.jp

【テーマ】誰もが夢中になれる学びの創造
【主 催】特定非営利活動法人KNOWS
【後 援】文部科学省
特定非営利活動法人 頭脳スポーツ財団
特定非営利活動法人 日本カタン協会
【大会運営委託】 株式会社ALMACREATIONS

【スケジュール】
 10:00〜10:45 全体会(挨拶・基調報告)
 11:00〜12:00 研究協議(分科会1)
 12:00〜13:00 昼食・休憩
 13:00〜14:00 研究協議(分科会2)
 14:15〜16:45 ワークショップ
ボードゲーム「カタン」によるコミュニケーション力の育成
 16:45〜17:00 全体会 閉会式
【全国大会参加費】4,000円
【飲食について】
 昼食は各自でおとり下さい(会場周辺にレストラン、コンビニがあります)

【レセプション】は前日(4日・土曜日、アクションセンター)にて開催いたします
 時間:17:30~19:30
 会費:5,000円

参加申し込みは以下のURLで受け付けています。
▼第7回KNOWS全国大会(8月5日)
http://www.almacreations.jp/seminar/semdetail.html?mode=view&pmid=4300&semno=1
▼KNOWS全国大会レセプション(8月4日)
http://www.almacreations.jp/seminar/semdetail.html?mode=view&pmid=4301&semno=1

Ⅱ 「初級学修デザイナー養成講座」(6/23)の報告

6月23日(土)に東京渋谷区において、前多理事を講師として、4回目となる「初級学修デザイナー養成講座」が開催されました。参加者は、8名で小・中・高校の教諭、大学教授、そして退職校長などでした。

今回は、1.オープニング2.学修デザインについて3.模擬授業4.模擬授業を解体しよう5.自分で授業をデザインしてみよう という流れに沿って展開されました。

最初に「誰もが夢中になれる学びの場づくり」を掲げる学修デザインについて、「①学習の流れ」「②環境」「③ファシリテーションの方法」をデザインすることにより、「一人一人の学びに向かう力を育てる」ことを確認しました。

模擬授業では、小学2年生を対象にした新出漢字の学習の一部が披露され、「考」や「教」の漢字をなぞり書きした後に、「体書き」をするときには、「右はらい」や「左はらい」では、腕を大きく振り、「はね」ではジャンプをするなど体を使って学ぶことができました。

そして、参加者一人ひとりが「学修デザインシート」を使って、授業をデザインしペアになった方と授業内容をシェア
して、意見交換をしました。

 前回の青森での講座でも意見がありましたが、「サイクルの用語」や「デザインシート」の用語の配列などについて、多くの時間を割き、参加者が意見を述べ合いました。また、シートに貼る「活動内容」なども書きやすいような手立てが必要だとの意見も出ました。

 講座を繰り返すことにより、課題や問題点を明確にして、少しずつ改善していき、「学修デザイナー養成」のためのテキストをなるべく早く作成することを確認して終了しました。

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Ⅲ「草木は私の命でありました。草木があって私が生き、私があって草木も世に知られたものが少なくないのです。・・・」
牧野富太郎著「牧野富太郎自叙伝」の一節

著者は、幼少の頃から植物が好きで、独自に採集、研究を進める。小学校中退であり、「学歴を持たず、権威を理解しない」一介書生人である著者は、当時の帝国大学教授、矢田部良吉に植物学教室の出入りを許されて研究に没頭するが・・・。

後年、著者が「相変わらず盛んにわが研究の結果を発表して」いると、はじめは親切にしてくれていた教授らの「圧迫」に合うが・・・。世の中は、捨てたものではない。彼の業績を見て手を差し伸べてくれる人も出てくる。

「私は大学へ入らず民間にあって大学教授として恥ずかしくない仕事をしたかった。大学へ入ったものだから、学位を押しつけられたりして、すっかり平凡になってしまったことを残念に思っている。」と述懐している。

牧野富太郎は、1862年高知県生まれ。独学で植物学に取組み、植物分類学の世界的権威になる。新種1000種、新変種1500種以上の日本植物を命名する。1957年、93歳で死去。

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[KNOWSなう]第39号はいかがでしたか?

40号の発行予定は7月中旬となります。

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[ KNOWS Now! ] 38号

【 KNOWS なう~ KNOWS の中には今 (NOW) がある~】
特定非営利法人 KNOWS の子供たちの未来に橋を架けるメルマガ 

 5月の初旬に沖縄が梅雨入りしてから、6月6日には近畿、東海、そして関東甲信が梅雨入りしたようです。これから北陸、東北へと梅雨空は広がっていきます。

 「雨」は、日常生活では憂うつになりがちですが、ちょっと足を止めて、傘をさしながらアジサイを見る、そんな気持ちの余裕も持ちたいです。

 植物や農業には欠かせない雨、また生活用水としての雨。「恵みの雨」と考えたら、少しは元気よく傘をさして出かけられるかもしれませんね。

さて今号は、第7回全国大会についてと、前多理事が開催した「初級学修デザイナー講座」の報告を掲載します。

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Ⅰ 初級学修デザイナー講座(6/2)の報告

Ⅱ 第7回全国大会について

Ⅲ 「スキを深く入れろ」は、今も私の口癖になっている。     
中坊公平著「ではなく鉄として」の一節    

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Ⅰ 初級学修デザイナー講座(6/2)の報告

6月2日(土)に青森市において、3回目となる初級学修デザイン講座のβ版を開催しました。
参加人数は4名、中学校教諭、高等学校教諭、高校生とその保護者と、バランスの良いメンバー構成でした。

学修デザイン講座のβ版は、今年度中に正式リリースを予定しているKNOWSの講座をより良いものとするために、課題を洗い出し、それを改善して、さらに良いものにするために開催しています。

仙台講座(1/27)では、学修サイクルの各段階の説明が曖昧であること、模擬授業に準備物が多すぎること、マインドマップを知らない人には障壁があることが明らかになりましたが、大まかな流れとしては妥当であると承認されました。

次に開催した神戸講座(4/21)では、仙台の反省点を改善し、新たに「学修デザインシート」を提案しました。
参加者からは「やっと腹落ちした」「学修デザインシートがわかりやすい」「他人の授業を参観するときにも使える」など、高い評価を得ました。

反面、「学修サイクルの説明が相変わらずモヤっとしている」「模擬授業が長すぎた」などの声もあり、さらに改善が必要であることもわかりました。

そして今回の青森講座では、講師の前多が自分の言葉で説明できないスライドをバッサリ切り捨て、模擬授業も短時間で学修サイクルを体感できるものに切り替えました。

その結果「わかりやすい」「納得した」「部活の練習メニュー作りにも使える」などの声をいただきました。
「サイクルの用語でどうしてもしっくり来ないものがある」「学修デザインシートの記入事例をもっと見たい」などの意見や要望をいただいたので、さらに改善を進めて行きます。

Ⅱ 第7回全国大会について

【KNOWS教育研究会全国大会】
テーマは「誰もが夢中になれる、学びの創造」。
Learning Is Fun!の事例報告と、ワークショップです。

今年のワークショップでは、コミュニケーション力を育てるボードゲーム「カタン」を体験します。

年に一度の、文部科学省後援「KNOWS教育研究会全国大会」に是非ご参加下さい。

【日時】2018年(平成30年)8月5日(日) 10:00〜17:00
(レセプション 8月4日(土) 17:00~19:30)
【会場】日本教育会館 (千代田区一ツ橋2−6−2)
 http://www.jec.or.jp

【テーマ】誰もが夢中になれる学びの創造
【主 催】特定非営利活動法人KNOWS
【後 援】文部科学省
特定非営利活動法人 頭脳スポーツ財団
特定非営利活動法人 日本カタン協会
【大会運営委託】 株式会社ALMACREATIONS

【スケジュール】
 10:00〜10:45 全体会(挨拶・基調報告)
 11:00〜12:00 研究協議(分科会1)
 12:00〜13:00 昼食・休憩
 13:00〜14:00 研究協議(分科会2)
 14:15〜16:45 ワークショップ
ボードゲーム「カタン」によるコミュニケーション力の育成
 16:45〜17:00 全体会 閉会式
【全国大会参加費】4,000円
【飲食について】
 昼食は各自でおとり下さい(会場周辺にレストラン、コンビニがあります)

【レセプション】は前日(4日・土曜日、アクションセンター)にて開催いたします
 時間:17:30~19:30
 会費:5,000円

参加申し込みは以下のURLで受け付けています。
▼第7回KNOWS全国大会(8月5日)
http://www.almacreations.jp/seminar/semdetail.html?mode=view&pmid=4300&semno=1
▼KNOWS全国大会レセプション(8月4日)
http://www.almacreations.jp/seminar/semdetail.html?mode=view&pmid=4301&semno=1


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Ⅲ「『スキを深く入れろ』は、今も私の口癖になっている。」     
中坊公平著「ではなく鉄として」の一節

 この一節の前文は、「種イモを植えるのに、植える深さまで掘ってイモを置くか、それよりさらに深く掘ってから少し埋め戻し、その軟らかな土の上にイモを置くか。・・・しかし収穫を迎えたとき、その差は確実に現れる。」

著者は、戦後すぐに食糧確保と「体が元での仕事ができるように・・・」との父親の考えで、田畑の仕事を厳しく仕込まれる。

著者の体験から生まれたこの「口癖」は、後に弁護士となり、森永ヒ素ミルク中毒事件や豊田商事事件などに携わったときにも常に心の奥で繰り返し呟かれていたような気がする。

中坊公平は、1929年京都生まれ。前掲書は、「虚弱で、人付き合いも下手で、ボンボン育ちの劣等生であった」少年時代のエピソードから弁護士として活動したいくつかの事件を通して、教育や労働、個人と社会の関わり方などについて言及している。2013年、83歳で死去。

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[KNOWSなう]第38号はいかがでしたか?

39号の発行予定は6月下旬となります。

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[ KNOWS Now! ] 37号

【 KNOWS なう~ KNOWS の中には今 (NOW) がある~】
特定非営利法人 KNOWS の子供たちの未来に橋を架けるメルマガ 

 4月から5月にかけては、桜が散ったあと、色とりどりの花々が一斉に咲き始める季節でもあります。チューリップ、芝桜、ネモフィラ、ポピー、藤など群生して見事に咲き誇る公園や名所が各地にあります。

 チューリップやポピーなどは一輪、二輪が咲いている景色もいいですが、視界一面に鮮やかな色彩で群生している風景も、表現しがたい感動が湧いてきます。

また空や木々や人々とも見事に調和して、一幅の絵画を見るようで、楽しくなり元気が出ます。

さて今号は、第7回全国大会について(第6報)と、5月19日に行われた朝日塾小学校での実践発表会の報告を掲載しました。

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Ⅰ 第7回全国大会について(第6報)

Ⅱ 朝日塾小学校での実践発表会(5/19)の報告

Ⅲ 「・・・三十点ぐらいで一年間を棒に振るわけにいかない・・」
星野道夫著「表現者」からの一節    

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Ⅰ第7回全国大会について(第6報)

【KNOWS教育研究会全国大会】
テーマは「誰もが夢中になれる、学びの創造」。
Learning Is Fun!の事例報告と、ワークショップです。

今年のワークショップでは、コミュニケーション力を育てるボードゲーム「カタン」を体験します。

年に一度の、文部科学省後援「KNOWS教育研究会全国大会」に是非ご参加下さい。

【日時】2018年(平成30年)8月5日(日) 10:00〜17:00
(レセプション 8月4日(土) 17:00~19:30)
【会場】日本教育会館 (千代田区一ツ橋2−6−2)
 http://www.jec.or.jp

【テーマ】誰もが夢中になれる学びの創造
【主 催】特定非営利活動法人KNOWS
【後 援】文部科学省
特定非営利活動法人 頭脳スポーツ財団
特定非営利活動法人 日本カタン協会
【大会運営委託】 株式会社ALMACREATIONS

【スケジュール】
 10:00〜10:45 全体会(挨拶・基調報告)
 11:00〜12:00 研究協議(分科会1)
 12:00〜13:00 昼食・休憩
 13:00〜14:00 研究協議(分科会2)
 14:15〜16:45 ワークショップ
ボードゲーム「カタン」によるコミュニケーション力の育成
 16:45〜17:00 全体会 閉会式
【全国大会参加費】4,000円
【飲食について】
 昼食は各自でおとり下さい(会場周辺にレストラン、コンビニがあります)

【レセプション】は前日(4日・土曜日、アクションセンター)にて開催いたします
 時間:17:30~19:30
 会費:5,000円

参加申し込みは以下のURLで受け付けています。
▼第7回KNOWS全国大会(8月5日)
http://www.almacreations.jp/seminar/semdetail.html?mode=view&pmid=4300&semno=1
▼KNOWS全国大会レセプション(8月4日)
http://www.almacreations.jp/seminar/semdetail.html?mode=view&pmid=4301&semno=1

Ⅱ 朝日塾小学校での実践発表会の報告

5月19日(土)に、佐久間理事の勤務校である朝日塾小学校で、KOWS西日本大会が行われました。

会場には、現役の先生のみならず、朝日塾小学校の保護者の方や20年前の卒業生、現役の小学生、また赤ちゃんまでがいらっしゃりアットホームな雰囲気で会が始まりました。内容は、実践発表が三つでした。

一つ目は、岡山東支援学校での取り組みでした。岡山東支援学校では、生徒の製作したクッキーを岡山天満屋で販売しているのですが、その取り組みをどう段取りして、どこで生徒たちのスイッチが入ったのかという話をしてくださいました。発表者の佐宮尚宏先生のお人柄もあって、目頭の熱くなるようなお話を聞かせていただきました。

二つ目は、岡山の県北で、世代間を超えた会議のファシリテーションについてお話いただきました。年齢や価値観、背景の違う人たちが集う中で、どうファシリテーションしてきたのか、というお話でした。発表者の黒瀬大亮先生が大事にしていることを、その場でも実践されていてとても参考になるお話でした。

三つ目は、佐久間理事が図工の授業実践を学修デザインのサイクルに当てはめてお話しして下さいました。会で配られた学修デザインのシートが秀逸で、このシートがあれば授業や講座を作るときや授業を見学するときにとても役に立つと感じました。

三つの実践発表は、それぞれの発表の後に発表者と参加者の方とが感想を共有する時間が設定され、また参加者同士が意見交換をできる機会があり、とても充実した時間を過ごすことができました。

佐久間理事が、この会そのものも学修サイクルに当てはめているというお話をして下さり、すべてが腑に落ちました。   夏に行われる全国大会がとても楽しみになりました。

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Ⅲ 「・・・三十点ぐらいで一年間を棒に振るわけにいかない、とにかく入学しなくてはいけないのだ・・。」
星野道夫著「表現者」からの一節

著者は、日本の大学を卒業してから二年間プロカメラマンの助手になって写真の技術を学び、かねてから計画していたアラスカ大学野生動物管理学部を受験した。

しかし、合格には三十点ぐらい足りなかった。「事務局にかけ合いにいったが、どうしてもだめだと言われたので、その足で直接、学部長に会い」に行った時に、学部長に説明した言葉の一部です。
「学部長は話をじっと聞いてくれて、とにかく入れてくれました(笑)。」 

40年くらいも昔の話です。「公平」でない措置かもしれない。ただ、彼は行動して学部長に自分の計画と熱意を伝え、夢の一歩を歩き始めます。「一念、岩をも通す」ということわざが思い浮かびました。

星野道夫は、1952年千葉県市川市生まれ。アラスカを拠点に写真家・エッセイストとして活躍。1996年、ロシアでテレビの取材中にヒグマに襲われて死亡。享年43歳。

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[KNOWSなう]第37号はいかがでしたか?

38号の発行予定は6月中旬となります。

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