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[ KNOWS Now! ] 32号

【 KNOWS なう~ KNOWS の中には今 (NOW) がある~】
特定非営利法人 KNOWS の子供たちの未来に橋を架けるメルマガ 

平昌冬季大会は、オリンピックの後にはパラリンピックが開催されます。3月9日から18日までの10日間、6競技80種目が行われます。

パラリンピックは、身体障害者のスポーツの祭典です。日本選手団は38名、選手名簿には障害種別の項目があります。そこには病気や事故による「障害の状態」が記載されています。

パラリンピックでも、競技の記録や結果も楽しみですが、選手一人一人がこれまでに歩んできた「道のり」と競技に臨む「すがた」をあわせ見ると、応援に一層熱が入ると思います。

さて今号は、脳機能の理解のために「ブラインドサイト現象について」お伝えします。

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Ⅰ ブラインドサイト現象について

Ⅱ「なんのために生まれて なにをして生きるのか・・・」
「アンパンマンからの遺書」からの言葉

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Ⅰ ブラインドサイト現象が脳科学の時代を開いた

「ブラインドサイト」という言葉を聞いたことがありますか? 日本語にすると「盲視」と言います。見えないのに見える!という意味です。脳科学が無意識の存在を確認することになったのが、このブラインドサイト(盲視)という現象です。

脳梗塞の後遺症など、視覚に関する脳の損傷によって視力が全くなく、知覚的に見えていないはずなのに、障害物をよけて歩いたり、検査者が挙げた手と同じ側の手を挙げたりすることがかなりの確率でできてしまいます。さらに特殊な条件下で無くても、日常生活で起きることが証明されたそうです。

これが「見えていると意識できないのに見えている」というブラインドサイト(盲視)です。本人は見えていると意識できていないにもかかわらず、眼球運動など一部の視覚機能は損傷から回復させることができる、というわけです。

通常、眼の「網膜」で見た情報は「視床」を経由して「視覚野」に送られ、ここで初めて「見ている」として意識されるのですが、伊佐 正教授ら研究チームのこれまでの研究成果から、脳梗塞などで「視覚野」が障害を受けた場合には中脳の「上丘」を介して脳の中に無意識に情報が伝わっていくことがわかってきた、とのこと。

視覚情報は次の2つの経路を通って処理されています。
① 網膜⇒視床⇒視覚野⇒頭頂葉⇒前頭葉⇒認知する
② 網膜⇒上丘⇒頭頂葉⇒運動

普段私たちが見たものを認知するのは①の経路を通った処理ですが、例えば、目の前に虫が飛び込んで来たときに、反射的に瞼を閉じたりするときは、②の経路で処理されています。このように、②は無意識の反射・反応として行動を導きます。

科学技術研究機構のサイトに図解入りの詳しい説明があります。

https://www.jst.go.jp/pr/announce/20110316/index.html
(村田孝二)

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Ⅱ「なんのために生まれて なにをして生きるのか わからないままおわる そんなのはいやだ!」
やなせたかし著「アンパンマンからの遺書」

「アンパンマンマーチの歌」の一節です。
この歌の前半を紹介します。
「そうだうれしいんだ いきるよろこび たとえむねのきずがいたんでも なんのために生まれて なにをして生きるのか わからないままおわる そんなのはいやだ! いま生きることで あついこころもえる だから行くんだ ほほえんで」

著者は、「アンパンマンのテーマソングはぼくの作詞だが、幼児アニメーションのテーマソングとしては重い問いかけになっている。ぼくはお子様ランチや、子供だましの甘さを嫌った。」と書いています。

やなせたかしは1919年高知県生まれ。1994年に前掲書を執筆。2013年94歳で亡くなりました。

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33号の発行予定は3月下旬となります。

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