2017年10月の記事一覧
[ KNOWS Now! ] 23号
【 KNOWS なう~ KNOWS の中には今 (NOW) がある~】
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みなさま、こんにちは!
北からの紅葉の便りを楽しみにしていましたが、南から超大型の台風21号が列島を縦断していきました。各地に大きな被害をもたらしました。皆様の地域ではいかがでしたでしょうか。
また北海道では、初雪が降ったとのこと。ゆっくり秋の紅葉を楽しむ暇もなく、冬になってしまうのではと思えるような今日この頃です。
急激な気温の変化にも、こまめに衣服を調節して快適な毎日を、そして天気のよい日には戸外に出て体を動かし、リフレッシュしたいものです。
さて今号は、コミュニケーションスタイルの一つ「アサーション」について、お伝えします。
◆◆◆◆目 次━━━━━━━━━━━━━━◆◇◆◆
Ⅰ 「アサーション」について
Ⅱ 「だめやなと思うた時点で、もうあかんのです。」宮大工棟梁、西岡常一のことば
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Ⅰ「アサーション」について
「アサーションの心」(平木典子著)では「アサーションは、自分の考えや気持ちを正直に伝えると同時に、相手の思いも大切にして応答しようとする相互尊重のスタイルであり・・・、」と記述されています。
また、アサーティブという語句も頻繁に使われていますが、「アサーティブ」(岩舩展子共著)には、「自分を大切にし、相手も同じように大切にすることを“アサーティブ”(Assertive)な態度と言います。」となっています。
以上の語句の意味をふまえて、「アサーションの心」(P38~P40)から具体的な会話を引用します。
帰宅時間をめぐる会話
残業で夜中に帰宅した夫に、妻が「どうしてこんなに遅いの?」と言い始めた。夫の三つの反応の可能性は、
*非主張的
①妻のいらだちを感じて、「残業でね」と言い訳する。
②「上司の命令に背けず、自分と家庭が犠牲になるしかない」と思っているので、残業は仕方がないことにしている。
*攻撃的
①「残業なんだからしかたないだろ!」と自分には責任がないかのような反論をする。
②「残業も仕事のうち。仕事をしている自分は文句を言われる筋合いはない」言わんばかりに、「仕事、仕事」と言い張る。
③「うるさいな。疲れているんだ!」と一方的に話を打ち切ろうとする。
*アサーティブ
①妻のいらだちを感じて、「毎日、残業だもんな」と共感する。
②家族を放っているつもりはないので、「自分も家族と過ごす時間がほしい」と自分の気持ちを伝える。
③その後、残業の理由もかいつまんで説明する。
「アサーションの心」では、そのあとに「妻の三通りの反応」も書かれていますが、省略します。
ある程度「アサーション」というコミュニケーションスタイルは理解していただけたでしょうか?
会社での同僚や上司・部下との会話の時や、学校での児童生徒への言葉がけにも、「アサーティブ」な態度や気持ちでコミュニケーションができたら、誤解や不平や不満が少し軽減できるのではと、考えたりしました。
〇引用文献
「アサーションの心」平木典子著(朝日新聞出版)
「アサーティブ」岩舩展子・渋谷武子著(PHP)
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Ⅱ 1908年に奈良県で生まれた西岡常一は、法隆寺金堂、薬師寺金堂、法輪寺三重塔などを、檜の巨木を使って復興を果たした最後の宮大工棟梁と言われています。
「仕事を覚えるのは義務教育やないんです。途中で自分はだめやなと思うて辞めていく人はいます。だめやなと思うた時点で、もうあかんのです。」
「その代わり辞めずに、覚えが悪くても覚えようという者にはじっくりつきあいます。だがこのときも、褒めたり、おだてたりはしません。」
職人の世界、「徒弟制度」の師匠と弟子の関係の中での師匠の言葉です。
「人間も木と同じですわ。一人一人性格が違いますし、それに応じて育て方も違うんです。刃物を研いでいるうちに自分に癖があることを知りますし、それを直さな研げんということもわかりますのや。」
西岡常一「木のいのち木のこころ(天)」聞き書き塩野米松
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[KNOWSなう]第23号はいかがでしたか?
24号の発行予定は11月上旬となります。
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[ KNOWS Now! ] 22号
【 KNOWS なう~ KNOWS の中には今 (NOW) がある~】
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みなさま、こんにちは!
10月に入り、天候は少し落ち着いたように感じます。急激な雲の変化に行動を早めたり、傘をさして歩かなくていい日は、少し気持ちに余裕が持てるような気もします。
「衣替え」の時期でもあります。地域によっては1ヶ月くらいズレがあるようですが、気候や気温に相応しい服装で活動できると、やはり気持ちのいいものです。
「秋」は、人々の活動に適しており、自然の恵みなどをもたらしてくれる時期です。スポーツ・読書・芸術、食欲などいろいろな修飾語をつけて呼ばれます。季節の巡りを意識して楽しみたいものです。
今号は「学修デザイン」について、お伝えします。
◆◆◆◆目 次━━━━━━━━━━━━━━◆◇◆◆
Ⅰ 学修デザイン研究会について
Ⅱ KNOWS関東地区研究会の開催について
Ⅲ 「・・・。みんな自分の狭い専門の枠ばかりに首をつっこんで・・・。」レイチェル・カーソンの言葉
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Ⅰ 学修デザイン研究会(10月28日(土))について
10月28日(土) 13:00〜16:00、アクションセンターにて 「学修デザイン研究会」を開催します。
生き生きとした授業づくりを模索している先生、ご自身のスキルをさらに向上させたいと願っている先生、実績につながる企業研修を担当されている方へ、「誰もが夢中になれる学びづくり」を体験できる学修デザイン研究会を開催します。
アクティブラーニングや主体的・対話的で深い学びについて、これまでもKNOWS全国大会などで部分的に紹介させていただいた「学習サイクル」をもとに、具体的な実践のイメージをつかめるような内容、構成になっています。
当日のアクティビティーのいくつかは、そのまま現場で活用できます。何よりも学修デザインを体験することで、日頃の実践を見直すことができます。
「学修デザイン研究会」は教育の現場をより楽しくしたいという教員やビジネスパーソンの情報交換の場として、皆様のご参加を心からお待ちしております。
日時:10月28日(土) 13:00~16:00
会場:Action Center 表参道
(ALMACREATIONS セミナールーム)
http://www.almacreations.jp/seminar_map/map.pdf
東京都渋谷区 神宮前 4-11-13 バルビゾン 30
参加費:3000円(当日受付にてお支払い下さいませ)
締切:10月23日(月)
お申し込みはコチラからお願いいたします。
https://form.os7.biz/f/2de761c6/
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Ⅱ KNOWS関東地区研究会の開催について
10月29日(日) 10:00〜16:00 KNOWS関東地区研究会を開催します。
場所は、アクションセンターです。
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Ⅱ 「・・・。みんな自分の狭い専門の枠ばかりに首をつっこんで全体がどうなるのか気がつかない。いやわざと考えようとしない人もいる。またいまは産業の時代だ。ともかく金をもうけることが、神聖な不文律になっている。・・・・」
少し長い文章ですが、これはアメリカの海洋生物学者レイチェル・カーソンが1962年に発表した著書、「沈黙の春」の中の一節です。
「沈黙の春」は、殺虫剤や除草剤などの化学薬品の乱用により、自然は破壊され人体は蝕まれると、その恐ろしさを告発した書物です。
「雑草」を根絶やしにするために、「害虫」を殺して作物を実らせるために・・。自然の摂理を制御(コントロール)するために、大量の除草剤や殺虫剤が撒かれていたことは、私たちも知っています。
50年以上前に著した彼女の著書が、増刷(新潮文庫、平成27年6月77刷)を繰り返して読み継がれていることを重く受け止めたいと思います。
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[KNOWSなう]第22号はいかがでしたか?
23号の発行予定は10月下旬となります。
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