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2018年3月の記事一覧

[ KNOWS Now! ] 33号

【 KNOWS なう~ KNOWS の中には今 (NOW) がある~】
特定非営利法人 KNOWS の子供たちの未来に橋を架けるメルマガ 

平昌冬季パラリンピックも18日で閉幕しました。
そして23日から、選抜高校野球が始まりました。商店街を歩いていると、どこからかテレビ中継の甲子園の歓声が聞こえてきます。身の回りでは、3月に入ってから庭木や山野草の開花情報が飛び込んできています。桜前線もぐんぐん北上しています。

侘助、木蓮、あんずやアケビなどの写真が、各地に在住する山歩きの仲間から送られてきます。冬の間は、気にもとめなかった木々や野草が花を咲かせて、その存在をアピールし春の到来を伝えてくれているようです。

学校では、卒業・修了などで仲間との別れがあり、職場でも退職や転職、そして異動などで環境が変わり、ちょっと辛く慌ただしい日々が続きました。さあ年度末!新入生・新入社員を迎える準備はできたでしょうか?

さて今号は、関西KNOWSが主催する講座と、今年も文部科学省後援となりました第7回全国大会についてお知らせします。

◆◆◆◆目   次━━━━━━━━━━━━━━◆◇◆◆

Ⅰ 関西KNOWS研究会学修デザイン講座について

Ⅱ 第7回全国大会について(第1報)

Ⅲ 「“金さえあればチケットが手に入る”なんという・・・」
「談志最後の落語論」より    

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Ⅰ第9回関西KNOWS研究会でんがなぁー学修デザイン講座 

日 時 4月21日(土)13:15~17:00
場 所 兵庫勤労市民センター 2F講習室
参加費 2000円
定 員 45名
講 師 KNOWS理事 前多昌顕氏
申し込みは、4月18日(水)までに。
詳細はこちらから
https://www.facebook.com/events/1653185161417543??ti=ia

講座や授業を作る時
「どのような流れにするとわかりやすくなるかな」
「伝えたいことは盛り込めたかな」
「どんな環境だと学習効果が高まるかな」
そんな時に役立つのが「学修デザイン」です。

学修デザイン講座は「アクセラメンツ」という講座設計の考え方を取り入れ、より良い学修のための授業や講座をデザインする方法を学ぶ講座です。

講師の前多氏は、ワークショップのテーマについて、「表現技法のひとつとして見切れ写真の撮り方を楽しくワクワクして学ぶ講座を予定しています。」と話してくれました。

具体的には
1学習の流れをデザインする
2ファシリテーションの方法をデザインする
3環境をデザインする
の3つの手法を使って、講座の組み立てを学びます。

多くの方の参加をお待ちしております。

<兵庫勤労市民センターの所在地及びアクセス>
〒652-0805  神戸市兵庫区羽坂通4丁目1番1号 JR/兵庫駅北側1分 (横断歩道橋をご利用ください)
神戸高速鉄道/大開駅南へ徒歩5分 市営地下鉄/上沢駅南へ徒歩10分 市バス/4・8・9の各系統「兵庫駅前」下車

Ⅱ 第7回KNOWS教育研究会全国大会について(第1報)

日 時 平成30年8月5日(日)10時00分〜17時00分
会 場 日本教育会館
 〒100-0003 東京都千代田区一ツ橋2−6−2
(東京メトロ半蔵門線神保町徒歩3分、東西線竹橋徒歩5分)
後 援 文部科学省
参加費 4000円

内容は、学修デザイン学研究についての基調報告と学校や塾、そして社会教育からの実践による研究協議です。

またワークショップでは、日本カタン協会からスタッフをお招きしてボードゲーム「カタン」の体験を指導していただき、「カタン」によるコミュニケーション力の育成についても考えたいと思います。

申し込み方法や詳細な内容については、順次メルマガに掲載いたします。

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Ⅲ「“金さえあればチケットが手に入る”なんという、そんな奴に落語が判るわけがない。」
「談志最後の落語論」より

この文の前に「家元のチケットに何万円というプレミアがついた、と聞いた。“すごいですねえ”と人は言うが、冗談言っちゃあいけない。」そして「“落語なんてそんなに払って聴くもんじゃないよ。・・・」と続き、冒頭の文へとつながります。

立川談志は、人によっては好き嫌いのはっきりする芸人の一人だと思いますが、こうした物言いにも彼の“個性”は表れています。東京生まれの彼の口調は威勢がいいが、その奥には痛烈な批判魂が見え隠れしています。
          
1936年東京生まれ、1983年立川流を創設して家元になり、2011年75歳で亡くなりました。

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[KNOWSなう]第33号はいかがでしたか?

34号の発行予定は4月上旬となります。

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[ KNOWS Now! ] 32号

【 KNOWS なう~ KNOWS の中には今 (NOW) がある~】
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平昌冬季大会は、オリンピックの後にはパラリンピックが開催されます。3月9日から18日までの10日間、6競技80種目が行われます。

パラリンピックは、身体障害者のスポーツの祭典です。日本選手団は38名、選手名簿には障害種別の項目があります。そこには病気や事故による「障害の状態」が記載されています。

パラリンピックでも、競技の記録や結果も楽しみですが、選手一人一人がこれまでに歩んできた「道のり」と競技に臨む「すがた」をあわせ見ると、応援に一層熱が入ると思います。

さて今号は、脳機能の理解のために「ブラインドサイト現象について」お伝えします。

◆◆◆◆目   次━━━━━━━━━━━━━━◆◇◆◆

Ⅰ ブラインドサイト現象について

Ⅱ「なんのために生まれて なにをして生きるのか・・・」
「アンパンマンからの遺書」からの言葉

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Ⅰ ブラインドサイト現象が脳科学の時代を開いた

「ブラインドサイト」という言葉を聞いたことがありますか? 日本語にすると「盲視」と言います。見えないのに見える!という意味です。脳科学が無意識の存在を確認することになったのが、このブラインドサイト(盲視)という現象です。

脳梗塞の後遺症など、視覚に関する脳の損傷によって視力が全くなく、知覚的に見えていないはずなのに、障害物をよけて歩いたり、検査者が挙げた手と同じ側の手を挙げたりすることがかなりの確率でできてしまいます。さらに特殊な条件下で無くても、日常生活で起きることが証明されたそうです。

これが「見えていると意識できないのに見えている」というブラインドサイト(盲視)です。本人は見えていると意識できていないにもかかわらず、眼球運動など一部の視覚機能は損傷から回復させることができる、というわけです。

通常、眼の「網膜」で見た情報は「視床」を経由して「視覚野」に送られ、ここで初めて「見ている」として意識されるのですが、伊佐 正教授ら研究チームのこれまでの研究成果から、脳梗塞などで「視覚野」が障害を受けた場合には中脳の「上丘」を介して脳の中に無意識に情報が伝わっていくことがわかってきた、とのこと。

視覚情報は次の2つの経路を通って処理されています。
① 網膜⇒視床⇒視覚野⇒頭頂葉⇒前頭葉⇒認知する
② 網膜⇒上丘⇒頭頂葉⇒運動

普段私たちが見たものを認知するのは①の経路を通った処理ですが、例えば、目の前に虫が飛び込んで来たときに、反射的に瞼を閉じたりするときは、②の経路で処理されています。このように、②は無意識の反射・反応として行動を導きます。

科学技術研究機構のサイトに図解入りの詳しい説明があります。

https://www.jst.go.jp/pr/announce/20110316/index.html
(村田孝二)

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Ⅱ「なんのために生まれて なにをして生きるのか わからないままおわる そんなのはいやだ!」
やなせたかし著「アンパンマンからの遺書」

「アンパンマンマーチの歌」の一節です。
この歌の前半を紹介します。
「そうだうれしいんだ いきるよろこび たとえむねのきずがいたんでも なんのために生まれて なにをして生きるのか わからないままおわる そんなのはいやだ! いま生きることで あついこころもえる だから行くんだ ほほえんで」

著者は、「アンパンマンのテーマソングはぼくの作詞だが、幼児アニメーションのテーマソングとしては重い問いかけになっている。ぼくはお子様ランチや、子供だましの甘さを嫌った。」と書いています。

やなせたかしは1919年高知県生まれ。1994年に前掲書を執筆。2013年94歳で亡くなりました。

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[KNOWSなう]第32号はいかがでしたか?

33号の発行予定は3月下旬となります。

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