2018年12月の記事一覧
[ KNOWS Now! ] 50号
【KNOWS なう~KNOWS の中には今(NOW) がある~】
特定非営利法人KNOWS の子供たちの未来に橋をかけるメルマガ
平成30年も暮れようとしています。今年の後半は、「平成最後」と銘打って各種の行事が行われました。そして「今年の重大ニュース」で1年を振り返る時期になりました。
火山の噴火、平昌、映画、地震、豪雨、南北・米朝首脳、高校野球、全米テニス、ノーベル賞。連想ゲームのようですが、薄れていく記憶を呼び覚ましておきたいです。
あなたにとっての「重大ニュース」は、どんなことでしょうか?うれしかったこと楽しかったことなどは、しっかりと心に刻んでおきたいです。また悔しかったこと残念なことなどは、来年の糧にしていこうと思います。
このメルマガも、月に2回の配信で50号になりました。さて今号では、今までのKNOWSの歩みを振り返り、来年から名称変更する「学修デザイナー協会」について、村田理事長からご挨拶です。
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Ⅰ 理事長挨拶
Ⅱ「愛するものは、選択に迷う。」
深田久弥著「日本百名山」後記の一節から
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Ⅰ ご挨拶
平成最後は「災」の一文字で表された年でした。あらためて災害で亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された皆さまへお見舞いを申し上げます。
年が明ければ、天皇皇位継承や新たな元号について、2020年の東京オリンピックについて、2025年の大阪万博についてなどなど、未来志向の話題が待っていることでしょう。
そのような中「特定非営利活動法人KNOWS」は、2019年1月から「NPO法人学修デザイナー協会」に名称を変更いたします。
理由は、「誰もが夢中になれる学びの場をつくる」という、より具体的な行動目標のもとに、教員やビジネスパーソン、保護者、地域の方々と一緒に21世紀の教育を創っていこうという意志を明確にするところにあります。
KNOWSは東北大震災のあった2011年の12月28日に、マインドマップなどのさまざまなスキルを活用して楽しい学び方を工夫していた、教員とビジネスパーソン15名が、栃木県立宇都宮白楊高等学校に集まって結成されました。
新しい時代の流れを嗅ぎ分けるということを意味するnoseという言葉と、知るknowという言葉を組み合わせて、KNOWSというグループの名称になりました。
2013年8月には第1回の全国大会を都立葛飾総合高校で開催。同年末に東京都所轄のNPO法人として認可されました。全国大会は会を重ね、2018年は第7回大会を日本教育会館で行うことができました。
NPO法人設立の目的の一つに、新しい教育の手法を取り入れようとして孤軍奮闘している仲間たちの「居場所づくり」がありました。これについては、Facebookで多くの実践事例が紹介されるとともに、全国大会や各地の研究会をとおしてメンバーの交流を深めることができたと考えております。
2011年末に開設されたFacebookのグループ「KNOWSサロン」のメンバーは、当初の20数名から、現在は530名を超えるまでになりました。
道元禅師の言葉に「炭は炭にして、もとの薪(まき)にはあらず」というのがあります。炭は薪(まき)から作られるが、もとの薪とは違う物。その炭もまたいったん火をつければ一瞬一瞬で姿形を変えていく。このように、この世の全てのものは常に変化していく、という意味です。
環境の変化に応じて、KNOWSもまた変化を求められる時期に来ました。
今、KNOWSは「学修デザイン」という理論と技法を携えて、これまでの教育の在り方を大きく変革するための一歩を踏み出そうとしています。それは、これまでのような仲間の居場所づくりという殻を脱ぎ捨て、より多くの志有る人たちに「この指とまれ」と手を挙げ、声をかけることから始まります。
「学修デザイナー」は既に商標登録が済みました。
「NPO法人学修デザイナー協会」は新しい元号の元年から、スタートします。これまで特定非営利活動法人KNOWSを応援してくださった皆さまに心から感謝申し上げますとともに、あらたな一歩へのご支援をお願い申し上げ、記念すべきメルマガ50号のご挨拶とさせていただきます。
村田孝二
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Ⅱ「愛するものは、選択に迷う。」
深田久弥著「日本百名山」後記の一節から
「よく私は、人からどの山が一番好きかと聞かれる。」その問いに著者は、きまって「一番最近に行ってきた山である。」と答える。
著者は、百名山を選ぶのに上信越の山が一番迷ったと言い、女峰山や黒姫山、飯縄山や仙ノ倉山など遜色のない山がたくさんあり、いずれも著者の好きな山であるという。
そうした文脈の最後の言葉が「愛するものは、選択に迷う。」である。著者が丹念に探索し、一山一山の魅力を見出した時の悩ましい告白とも受け取れる。
深田久弥氏は、1903年石川県生まれの小説家であり登山家。著書「日本百名山」で1965年に読売文学賞を受賞。1971年、茅が岳を登山中に脳卒中で急逝
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[KNOWSなう]第50号はいかがでしたか?
51号の発行予定は1月上旬となります。
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[ KNOWS Now! ] 49号
【KNOWS なう~KNOWS の中には今(NOW) がある~】
特定非営利法人KNOWS の子供たちの未来に橋をかけるメルマガ
12月になりました。東京、横浜では「木枯らし1号」が吹くこともなく師走に入りました。
11月の末に、ロックグループ「Queen」のボーカリスト、フレディ・マーキュリーを主人公にした映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観ました。
映画の最後の20分間の演奏に興奮したまま、帰りに思わずアルバムを買い求め、連日聞いています。Queenの曲とフレディの歌声は、少しマンネリ化した生活に強い刺激を与えてくれました。
さて今号は、この1年間に配信したメルマガ28号~47号の内容を読み返して、キーセンテンスを抜粋して掲載します。
◆◆◆◆目 次━━━━━━━━━━━━━━◆◇◆◆
Ⅰ「学び方」を学ぶのが21世紀の教育!
キーセンテンスで振り返る2018年KNOWSからの発信
Ⅱ「・・。この門は、おまえひとりのためのものだった。・・」
フランツ・カフカ著「掟の門」の一節から
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Ⅰ「学び方」を学ぶのが21世紀の教育
・「学修が事前の予習と事後の新たな展開につながるための主体的な活動を含むという考え方からすると、ただ繰り返すことに時間をかけることではなく、自ら学びに向かうスキルが必要になってきます。(28号)
・知識創造社会と言われる、これからの時代に求められているのは、多様な意見を引き出し、アウフヘーベン(止揚)して、新たな知識をつくり出す力です。対話的な学びとは、衆知の集め方を学ぶことと行っても過言ではないでしょう。(29号)
・20世紀の終わり頃から、教育効果を高めるためには、膨大な情報を蓄えることができる潜在意識の働きを知り、活用しようという研究が盛んに行われています。(30号)
・最近の指導要領の中でも使われるようになった「深い学び」という言葉は、教育におけるミレニアムな変化に反応した表現と言えるでしょう。(30号 以上村田理事長)
・講座や授業を作る時
「どのような流れにするとわかりやすくなるかな」
「伝えたいことは盛り込めたかな」
「どんな環境だと学習効果が高まるかな」
そんな時に役立つのが「学修デザイン」です。(33号 前多理事)
・「今までの教育の軸である熱意と繰り返しの指導では、当てはまらない子供もいるということがわかってきました。それぞれの子供に合った指導方法が求められているのです。」(45号 原田浩司氏)
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Ⅱ「・・・この門は、おまえひとりのためのものだった。・・」
フランツ・カフカ著「掟の門」から、門番の言葉
(岩波文庫「カフカ短篇集」池内紀編訳)
「掟の門前に門番が立っていた。そこへ田舎から一人の男がやって来て、入れてくれと言った。今はだめだ、と門番は言った。」こんな文章から始まる、文庫本3ページにも満たない作品。
「男は思案した。今はだめだとしても、あとでならいいのか、とたずねた。」「たぶんな。とにかくいまはだめだ」と、門番は答えた。「永い歳月のあいだ、男はずっとこの門番を眺めてきた。」
そして、男は「死のまぎわに」門番に聞いた。「この永い年月のあいだ、どうして私以外の誰一人、中に入れてくれといって来なかったのです?」という問いかけに対する門番の言葉が「この門は、おまえひとりのためのものだった。」でした。
フランツ・カフカは、1883年チェコに生まれる。ドイツ語で書かれた作品は、わかりやすいが同時にいろいろな解釈ができると言われている。作品に「変身」「判決」などがある。1924年41歳で死去。
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[KNOWSなう]第49号はいかがでしたか?
50号の発行予定は12月下旬となります。
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