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2020年2月の記事一覧

69号 ドイツで気づいたこと(6)~交通マナー~

 

[ KNOWS Now! ]69号 ドイツで気づいたこと(6)~交通マナー~
 投稿日:2020年2月26日(水)
作成者:学修デザイナー協会: KNOWS Now!
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 関東地方では、22日に去年よりも15日も早く「春一番」が吹きました。ただ、かなりの強風で「春の嵐」という感じで外出もためらいました。 

 「春一番」は、沖縄や東北・北海道を除く地域で、一定の条件を満たした風にこの呼称をつけているようです。あまりに強い風なので「花に嵐」という言葉を思い浮かべました。依然として新型コロナウィルスの情報に不安な日々が続きます。

 入学試験や卒業式、地域の行事やイベントが予定通りに行えるように願っています。
さて今号は、ドイツで気づいたこと(6)~交通マナー~を掲載します。

━━━━ 目 次 ━━━━
1ドイツで気づいたこと(6)~交通マナー~
2 ~言の葉スクランブル~

       「にくい!にくい!」ってなに?
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1ドイツで気づいたこと(6)~交通マナー~

「もっと速く走れる?」

 助手席に乗せてもらって、アウトバーンを走るときに聞いてみました。

ドイツの人は速度無制限のアウトバーンを、どれ位のスピードを出すのか確かめて見たかったのです。

  アウトバーンは無料なので、都市間の移動にはとても便利です。何回か乗せてもらいましたが、大体マックス140km/hくらいですね。大型のベンツやポルシェなどが追い抜いていくことがありますが、多くの車はそこまでは出しません。100~120km/hくらいで走っています。140km/hだとかなり速く走る方になります。

  アメリカのハイウェイの制限速度は100マイル/hで、1マイルでもオーバーするとパトカーが追いかけてくる、と聞いたたことがあります。100マイルは約140km、このあたりが外国では一般の人が出せる速度の上限なのかもしれません。ドイツでは交通マナーの遵守が徹底しているなと感じました。 

  街中で歩道に立っていると、特に横断歩道ではなくても、車を停止して「どうぞ」と手で合図をしてくれます。そう言えば信号が無いところでの横断歩道をあまり見かけませんでした。

  通行量が多い交差点にはもちろん信号がありますが、地方に行くとロータリー式の交差点が多くなります。車は右側通行なので、ロータリーに進入したら、反時計回りから右折をしてロータリーを抜けます。車も人もほとんど通らないところで、信号が変わるのを待っているようなことはありません。

  その国の交通マナーは、幼児期からの安全教育に依るところが大きいと言われます。日本では、幼稚園や保育園にお巡りさんが来て、横断歩道の渡り方などを練習していますね。小学校や中学校では、年間2~3回の交通安全教室が義務づけられています。ドイツでも交通安全教育に力を入れているのが感じられました。

Tschues!(チュウス! バイバイ、またね...)

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 2 ~言の葉スクランブル~

   「にくい!にくい!」ってなに?

 作家多和田葉子は、著書「言葉と歩く日記」の中で、「現代人は『神経』という単語を使うのをやめて、代わりに『にくい!にくい!』と連発してみたらいいかもしれない。」と、言う。

 氏は「枕草子」の「にくきもの」の段を引き合いに出して、「『にくい!』と突き放すところに平安時代の健康さを感じる。」と断じている。

 「にくい」という言葉から「憎悪」という言葉を連想していたが、「にくい」の意味には「すごい、あっぱれ」などの意味もある。「無神経な人」や「神経にさわる人」って、自分の価値基準を超えた「すごい」人なのかもしれません。

※「枕草子」の「にくきもの」の現代語訳はこちらのサイトからも見ることができます。 
https://manapedia.jp/text/1924

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 [KNOWSなう] 第69号は、いかがでしたか?第70号は3月上旬の配信を予定しています。
 
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68号 ドイツで気づいたこと(5)「重厚」

 

[ KNOWS Now! ]68号 ドイツで気づいたこと(5)「重厚」
 投稿日:2020年2月12日(水)
作成者:学修デザイナー協会: KNOWS Now!
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  誰もが夢中になれる学びをつくる

 最近、バス停でバスを待っているときに、よく空を仰ぎ見ています。首筋に当たる風は冷たいですが、空は青く澄み切っていて思わず背筋を伸ばしている自分がいます。
 
2月は、空気が澄んでいるので富士山を眺めたり撮影したりするには絶好の時期のようです。以前、そんな言葉に動かされて、新幹線に飛び乗って三保の松原まで行き、右頬に海を感じながら富士山を撮ったことを思い出しました。
 
さて今号は、東北アクティブラーニングフォーラムの報告と「ドイツで気づいたこと(5)~重厚~」を掲載します。
 
 ━━━━ 目 次 ━━━━
1 東北アクティブラーニングフォーラム報告
2 ドイツで気づいたこと(5) 重厚
3 ~言の葉スクランブル~ 「持ち色」ってなに?
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1 東北アクティブラーニングフォーラム(2月8日~9日)報告
東北アクティブラーニングフォーラムが、仙台高等専門学校広瀬キャンパスで開催されました。参加したのは幼保から大学までの教員約35名。
 
2日目は3つの分科会に分かれ、学修デザインのセッションでは理事長村田による学修デザインの概要についての説明の後、理事で青森県の小学校教諭である前多氏による、実際の学修デザインシートのかき方のワークショップが行われました。小雪が舞う中でしたが、参加者の熱い想いが伝わってくるフォーラムとなりました。
 
2 ドイツで気づいたこと(5) 重厚
「ドイツのビールはいかがですか?」
私が滞在したリッヒLichというところは、Licher Bierというドイツの中でもちょっと有名なビール醸造所がある街です。ホストファミリーでの初日に一口飲んで、日本では味わったことのない、その爽やかさに感動しました。
同時に、コップの重さに驚きました。普段日本で使われている物と比べて、倍くらいの重さと厚さがあります。これなら床に落としても簡単に割れそうにはありません。他にも皿、スプーン、ナイフなど食器類は手に持つとずっしり感があります。
 
ドイツでは昼食は火を使った家庭料理をいただきますが、朝食と夕食は火を使った物はあまり出てきません。パンとバター、ジャム、チーズ、ハム、ソーセージ、それに生野菜です。パプリカ、きゅうり、りんごなどがそのまま皿の上に乗っていて、自分で適当な大きさに切って食べます。
私はパプリカやきゅうりはハムやチーズと一緒にいただきました。慣れると結構美味しいです。パンは固め、日本の食パンのようなフワフワ食感ではありません。ハム、ソーセージ、チーズは塩味が効いていて、生野菜とよく合います。
滞在期間がそれほど長くなかったということもありますが、日本の食事が恋しくなるという事はありませんでした。塩加減が日本食と似ていたのかもしれません。
 
和食では御飯、汁物の他に、おかずも銘々皿に取って食べますが、ドイツの食事は、パンや生野菜を小さく切って、手に取って食べます。食器の重さの違いは食文化の違いから来ているのだと納得しました。
 
 食事のときにはテーブルにナプキンのような厚みの紙が、折りたたまれて重ねて置かれます。テーブルはドイツ語でティッシュTisch。テーブルで使うのがティッシュペーパーですが、箱に入ったティッシュペーパーではありません。ポケットティッシュもありますが、一枚一枚がやはり日本の倍くらいの厚さです。
 
 初めてトイレットペーパーを使ったときに、何気なくクルクルと巻いてから驚愕しました。トイレットペーパーの束が、いつもの3倍くらいになっていました。一度に流すと詰まるかもしれないほどだったので、2度に分けて流しました。
 
 
 ベッドに使うシーツも、厚く、重いものでした。4隅をマットに止めるようなゴムバンドはついていません。コットンの素材感と寝返りを打ってもずれない安心感で、快適な眠りに就くことができました。
ドイツの人は、重厚さで安心感を担保しているのかもしれません。  Tschues!(バイバイ、またね...)
 
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 3 ~言の葉スクランブル~

                     「持ち色」ってなに?

 先日、NHK総合TVで放映された「青 金 緑 平山郁夫~色彩と人生」の中で「持ち色」という言葉に出会いました。
 
平山郁夫氏は「画家の持ち色は、その人の人生体験を映し出す」と言い、特に「青 金 緑」にこだわって創作に取り組んだようです。
「持ち味」「持ち歌」「持ちネタ」などの言葉はよく知られていますが、画家は天然の鉱石や岩絵の具から「自分の色」を創り出し、絵を描いていきます。
 
「好きな色」や「ラッキーカラー」などという言葉もよく使いますが、「持ち色」を創り出す画家の飽くなき行為に、芸術家の神髄に触れた思いでした。
 
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 [KNOWSなう] 第68号は、いかがでしたか?第69号は2月下旬の配信を予定しています。
 
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